事務所探訪:2015年7月号 Vol.46

事務所探訪

アトーニーズマガジン 事務所探訪

多種多様な「働く場」としての法律事務所を、読者に代わり、編集部が取材します。事務所の理念・方針・特徴・こだわりや工夫が凝らされた事務所の“日常風景”を分かりやすくお伝えします。

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弁護士法人 中央総合法律事務所

金融レギュレーション分野で日本有数。 “一騎当千”の弁護士たちの総合力が強み

弁護士法人中央総合法律事務所は、1968年に大阪で設立された。銀行、保険、その他の金融関連企業を中心に、企業、学校、医療等の各種法人、地方公共団体などに法的サービスを提供する。金融法務、保険法務、M&A、反社会的勢力対応、企業危機管理、ガバナンス、コンプライアンスをはじめ、多様な分野で実績を積んできた。特に金融レギュレーション分野においては、日本有数といわれる事務所である。2003年に法人化し、東京事務所を開設。拠点は現在、大阪、東京、京都の3カ所に置く。東京事務所所長の安保智勇弁護士に、特徴的な案件について尋ねた。「大阪の第三セクターと金融機関の間の債務弁済協定の特定調停事件に、我々は金融機関側の代理人として関与しました。この時のメガバンクや地銀の代理人は、ほとんどすべて当事務所の弁護士。各依頼者ともコンフリクトの問題については理解のうえで、『それでも』とご依頼くださったのです。我々も当事務所にしかできない事件であったと自負しております。また近年、中小規模のM&Aや国際取引、金融機関のアウトバウンド案件に関与する機会が増えています。長く金融機関と取引があること、金融機関のレギュレーション分野に精通していること、GLOBALAWに加盟し、法律事務所のグローバルネットワークを構築していること。この3つが揃っているからこそ関与できる案件の依頼が増えています」 メガバンクをはじめ大手事業会社が主なクライアントであるが、依頼者との窓口は1、2年目の若手にも積極的に任せる。錦野裕宗弁護士は言う。「当然、その責任は重大です。しかし、我々の一番の喜びは、依頼者から感謝いただくことや、依頼者の喜びを垣間見たり、分かち合ったりできること。その喜びを独占することなく、アソシエイトにも一緒に感じてもらいたい。労を惜しまず若手の成長をサポートしたいというパートナーの思いを、様々な場面で実行しています」 こうした人材育成を重視する風土は、創設者である中務嗣治郎弁護士が培ってきたものだ。制度面での施策を安保弁護士に聞いた。「毎年、アソシエイトを対象に、目指したい専門分野、国内外の留学意向、希望執務地域についてなど、〝意向調査〞を行っています。また〝留学支援制度〞も設けており、本人の希望をできる限りサポートする体制を整えています」 その風土が若手に与える影響を、アソシエイトの立場から、山田晃久弁護士が説明する。「結論を言えば、自主性が育まれていると考えます。依頼者へのアドバイスでは、若手も『何か一つでも自分なりの付加価値を』と心がけていますし、所内では議論・研究の場としてのプラクティスグループをアソシエイトが自発的につくり、自身の強み・得意分野を見つけ、伸ばそうと日々活動しています」國吉雅男弁護士は、アソシエイトを含めた弁護士全員の気質から、事務所の強みをこう見る。「全員『一騎当千であれ』が、事務所のモットー。そうした、力のある弁護士が融合し合って生み出される大きなシナジーが、当事務所の最大の強みです」 最後に、安保弁護士が描く、事務所の将来像を聞いた。「事務所の総合力が求められる時代になるでしょう。仕事はもとよりワークライフバランスまで考慮し、全員が『ここで仕事ができてよかった』と満足できる、〝成熟した組織〞を目指します」

■プロフィール

  • ●所在地
  • 〒530-0047
  • 大阪市北区西天満2-10-2幸田ビル11階(受付5階)
  • TEL/06-6365-8111(代表)
  • ●東京事務所
  • 〒100-0011
  • 東京都千代田区内幸町1-1-7NBF日比谷ビル11階
  • TEL/03-3539-1877(代表)
  • ●京都事務所
  • 〒600-8008
  • 京都市下京区四条通烏丸東入ル長刀鉾町8 京都三井ビル3階
  • TEL/075-257-7411(代表)
  • http://www.clo.jp/
  • ●1968年、中務嗣治郎弁護士が大阪に開設。大阪の地銀や信託銀行顧問をスタートに、メガバンク、損保、クレジット・信販などとの取引を拡大。2003年に弁護士法人化、東京事務所開設。パートナー18名、アソシエイト22名、客員弁護士2名、オブカウンセル2名、外国法事務弁護士2名、事務局で構成。