Vol.60
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前列左より、中川藤雄弁護士(59期)、豊島國史弁護士(59期)、萩原怜奈弁護士(62期)、竹ノ谷健人弁護士(68期)と、事務スタッフのみなさん

前列左より、中川藤雄弁護士(59期)、豊島國史弁護士(59期)、萩原怜奈弁護士(62期)、竹ノ谷健人弁護士(68期)と、事務スタッフのみなさん

STYLE OF WORK

#108

豊島総合法律事務所

顧客の想定を超える法的サービスを提供する。そのための“人づくり”にこだわり続ける

独自のOJTにより人を育てる。メンバーも事務所も継続的に成長していける場を積極的に増やしたい

豊島総合法律事務所
豊島國史弁護士/2001年、東北大学法学部卒業。柳田野村法律事務所(現柳田国際法律事務所)、野村綜合法律事務所を経て独立。クライアントは一部上場企業からベンチャー企業まで、ほかに地方公共団体など多岐にわたる

豊島総合法律事務所は、企業法務全般を取り扱い、中でも人事労務関係、コンプライアンス、訴訟・紛争解決を得意とする。クライアントは大手メーカー、商社、地方公共団体や学校法人など多岐にわたる。予防法務、戦略法務などのリーガルサービスの提供はもとより、不正調査や社員トラブル対応などでも迅速かつきめ細やかな対応を行い、クライアントからの信頼を着実に得てきた。

代表の豊島國史弁護士に、その実績の背景を伺った。

「我々は『クライアントの想定を超えるサービスを提供する』『他の誰よりも優れたサービスを提供する』という2つの行動理念を掲げています。これは〝クライアントへの約束〞です。その実現のため、弁護士の想いだけで走らない、コストに影響する過剰なサービスは行わないなど、常にクライアントのニーズを考え、クオリティが高いサービスの提供を心がけています」

その約束を守り続けることでクライアントから〝パートナー〞〝チームの一員〞とみなされているのが同事務所の強みだ。

  • 豊島総合法律事務所
    各会議室にホワイトボードを設置。「クライアントや事務所の弁護士たちと、ボードに画を描きながら、“戦略を一緒につくっていく”ことにこだわっています」
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    「プロの仕事」を説いた、元金沢大学付属病院長・河崎一夫氏の寄稿が豊島弁護士の心の支え。司法試験合格の際に父から手渡された。所内の弁護士にも読ませているそうだ

「我々は、法律知識や解決のための選択肢を提示するだけでなく、必要に応じて『選択肢はこれだけあるが、私はこれが最適と思う』と積極的に意見を述べるようにしています。時には法律とは関係ない相談もありますが、できる限りアドバイスする。そもそもクライアントにとってトラブルや紛争はないほうがよいものなので、トラブルを未然に防ぐ体制づくりの提案など、組織コンサルティング的なアドバイスをするケースも多いです」

根底にある事務所理念は「社会正義の実現に資するクライアントの目標達成に貢献すること」。社会のために自分たちがこういう事件を解決するという姿勢ではなく、クライアントが世の中全体に波及する成果を上げるための支援をしていく――そんな姿勢だ。これが浸透しているため、問題に直面した時も個々の判断がぶれない。

もう一つの強みは〝人を育てる仕組みがある〞こと。その軸が独自のOJTだ。

「基本的に、若手と経験のある弁護士のチームで取り組みます。若手の案件へのかかわり方は4つのステップに分けています。①リサーチやメモ作成など基本的なことを指示通りに行う、②それができたうえで、案件の方針を考え、先輩と協議する、③方針立案し、先輩と協議したうえで事前了解を得て、自分で案件を進める、④案件を一から任せる、というものです。どのステップで行ってもらうかは、本人の経験・能力や案件の内容を踏まえ、担当する弁護士が協議で決めています。対外的な成果物のクオリティを維持することは大前提ですが、その範囲内でできるだけ若手弁護士に成長するチャンスを与え、順に経験できるようにしています」

またOJT以外でも、所内外の勉強会に加え、月1回の面談の機会を設けている。

「今月できたこと、できなかったこと、来月に取り組みたいこと、そのために協力してほしいことについて、話を聞いています。『勝手に伸びろ』ではなく、本人が大事にしていることを先輩や事務所に共有してもらい、事務所としてそれを応援していこう。そのように考えて面談に臨みます」

後進にそんな教育をしたかったことが、独立した理由の一つだと語る豊島弁護士。

「みなさん『こんな弁護士になりたい』という想いがあって、厳しい試験を乗り越えてきたと思います。しかし〝弁護士業界〞は、たまたま就職した事務所でたまたま巡り合った仕事によってキャリアが決まっていくこともあり、偶然に左右されているような気がしてならないのです。せめて当事務所の弁護士には、本当になりたい自分になれるプログラムや機会を与えたい。そうした想いで運営しています」

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    ビルの2フロアを使い、事務スタッフのシマと執務エリア、会議室エリアを配置
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豊島弁護士は、「メンバーをハッピーにしたい」「メンバーに成長してもらいたい」と願っている。そのための〝時間の投資〞を惜しまない。自己研鑽のための時間をメンバーが捻出できるよう仕事の配分や効率を考えるほか、豊島弁護士自身もメンバー教育のために時間を十分使う。

「メンバーが成長することで事務所が成長する、成長した事務所がメンバーを成長させるというサイクルをつくり続けたい。例えば、入所した弁護士がこの分野をぜひやりたいといえば応援する。それによって、事務所の得意分野は自然と広がっていくでしょう。メンバーも事務所も、継続的に成長していける、そうした〝場〞を今後も積極的に増やしていきたいと思います」

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    豊島弁護士の趣味は自転車で、沖縄などでのロードレースに参加。「未経験の竹ノ谷弁護士もイベントに出場。“何でも、やると決めたらできる”を体験してほしいから」と豊島弁護士
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    開所祝い、暑気払い、忘年会は事務所の恒例行事だそう。新しく入所したメンバーの歓迎会も事務所全員が参加