事務所探訪:2016年11月号 Vol.54

事務所探訪

アトーニーズマガジン 事務所探訪

多種多様な「働く場」としての法律事務所を、読者に代わり、編集部が取材します。事務所の理念・方針・特徴・こだわりや工夫が凝らされた事務所の“日常風景”を分かりやすくお伝えします。

Style of Work

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晴海パートナーズ法律事務所

6人の得意分野と多様性をつなぎ合わせ、“総合病院”のように法的サービスを提供

 晴海パートナーズ法律事務所は、61期の修習同期6人が集まり、立ち上げた事務所だ。パートナーの正込大輔弁護士は特徴を次のように語る。

「企業法務、住宅・建築、事業再生・倒産、交通事故、不動産紛争、地方自治体の任期付公務員と、各自異なる得意分野を持っています。その得意分野と多様性を有機的につなぎ、依頼者にとって総合病院のような存在でありたいと思います。また税理士法人を併設しているので、IPOや相続関連など税務が絡む案件についても、迅速かつワンストップでサービス提供できる体制を整えています」案件対応例を、パートナーの末岡雄介弁護士に聞いた。

「資金繰りに行き詰まったクライアントから『破産せずになんとか立て直したい』と相談を受けた際、事業再生案件の経験が多い櫻井弁護士に最初の相談から入ってもらい、両名で事案処理にあたりました。一つひとつ必要な事項を調べながら次のステップに進むよりも、事案処理経験のある弁護士とともに事案にあたることで、クライアントにスピーディかつ幅広い法的サービスが提供できました」

またパートナーの岩川翔弁護士も、「例えば一人がクライアントへの対応に集中し、もう一人が対外処理にあたるといった役割分担をする時も。〝得意分野で補完すること〞はもちろん、そうした面でも協働しています。〝一人でもできるけれど、そのほうがクライアントへのサービスクオリティは上がる〞と判断した場合は、二人体制で対応しています」と語る。

自然と意思疎通ができており、同期であるがゆえに、言いたいことは言える風土だという。もっとも、互いに協力はしても依存しないという関係性を維持しているとのこと。

事務所を共同運営するにあたり、「同期同士ゆえの弱点はないか?」と、あえて尋ねた。

「得意分野があるとはいえ、今まで出合ったことのない事件に対応することもあります。そういう時は、経験豊富な先輩弁護士の意見を聞きたくなることもあります。とはいえ、パートナー間で気軽に意見交換ができるので、その中で、自分の考え方が整理されたり、対応の糸口を掴むことができたりするので、その意味でも同期同士というのは助かっています」

パートナーの櫻井康史弁護士は、「細々したことにこだわらないメンバーの集まりなので些細なことでの〝ひび割れ〞の心配がないこと、『みんなで事務所を盛り上げていこう』という気持ちが強い者が集まっていること、これが強みです」と言い切る。

気心が知れた仲間で、意見をぶつけ合いながら共に成長していけるのが同事務所の魅力。強いて不安要素を挙げれば、この結束の固さにジョインできる、新たな仲間を探すのに時間がかかりそうだということか。

事務所の未来については、週1回の事務所会議で議論するほか、日常的にパートナー同士で意見を出し合っていると正込弁護士はいう。

「今後、規模を拡大していきたい、とか、渉外系の弁護士を採用したいとか、尊敬できる方ならパートナーとして入所してほしいとか、それぞれが事務所の将来やビジョンに対する思いを語る機会はよくあります。ただ、仕事の進め方もキャラクターもバラバラで、各自考え方も異なるので総意を得るのはなかなか大変です。とはいえ根本的な部分ではリスペクトし合っています。そんな個性豊かな多様性があるメンバーで、協力し合い、また、切磋琢磨していく中で独自性のあるクオリティの高い仕事ができているのではないかと感じています」

■プロフィール

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  • 〒104-0045
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  • ミレニアム築地6階
  • (法律事務所)TEL/03-6264-1588
  • (税理士法人)TEL/03-6264-3755
  • http://harumi-partners.jp/
  • ●設立2015年1月。弁護士6名(1名は任期付公務員として勤務中)、事務スタッフ3名の陣容。主な取り扱い業務は、企業法務(企業経営・M&A、知的財産、コンプライアンス、事業再生・倒産、IPO、独占禁止法、労働問題、スタートアップ支援、事業承継・相続など)、不動産、交通事故などその他一般民事事件、刑事事件。ロゴマークは、事務所名の頭文字“H”および、法務・税務一体で「人と人をつなぎ、ご縁のある方の成功への架け橋になる」との意味を込めた。