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山本 俊 Shun Yamamoto
弁護士法人 GVA法律事務所 代表弁護士
第二東京弁護士会所属
GVA TECH株式会社 代表取締役

山本 俊

弁護士法人 GVA法律事務所 代表弁護士
GVA TECH株式会社 代表取締役

「法務を通じて挑戦を支援し、依頼者と共に豊かな社会を実現する」。
ベンチャー・スタートアップ企業の法務支援に尽力

国内第4次ベンチャーブーム到来より“半歩早い”2012年にGVA法律事務所を設立し、「法務を通じて挑戦を支援し、依頼者と共に豊かな社会を実現する」を理念に掲げて海外にも進出。リーガルテック黎明期の2017年には、契約書チェックサービス「GVA NDAチェック(旧サービス名:AI-CON)」を提供するGVA TECH株式会社を設立。弁護士と経営者の顔を併せ持ち、新たな挑戦をし続ける山本俊弁護士の、“これまで”と“これから”を聞く。

弁護士の道

興味を持てることと時流がマッチ

弁護士 山本 俊
司法試験を受けた頃はタックスローヤーを目指していました。大学では地方税制や税法策などを学び、「税務に関する弁護士の仕事は面白そう」と興味がわいたからです。また、弁護士になるなら「ちょっと変わった分野」に取り組んでみたいという思いもありました。

司法試験合格後、鳥飼総合法律事務所の門を叩きました。鳥飼弁護士は税務訴訟で知られ、新たな領域を切り拓いていく、私にとって憧れの存在でした。ところが入所させていただいたものの、2年勤務後に独立。私個人のクライアントの案件が増え、事務所案件と並行することが難しくなり、“やむを得ずの選択”です。当時の同事務所は個人事件の獲得が自由で、私自身「自分のクライアントを持ってこそ一人前」という考え方だったので、積極的に様々な集まりに顔を出しては交友範囲を広げ、徐々にご依頼をいただくようになっていたのです。

クライアントの多くは、スタートアップ企業。時期的には、いわゆるネイティブアプリが安価で開発できる市場と環境が整備され、そうしたビジネスを行う企業が少額出資を受けながら事業をどんどん拡大していく時代の入り口でした。タックスローヤーになる目標はどこへ?という自己矛盾も多少は感じました(笑)。しかしスタートアップ企業の支援は、「お客さまの夢実現に伴走できること」「新しいビジネスの成長をサポートできること」が、文句なしに楽しかったですね。

弁護士3年目といえば、いわゆるジュニアクラス。それでも“勝負(独立)”できたのは、スタートアップ企業の法的支援が、弁護士にとって“新たな領域”だったからだと思います。訴訟のようにノウハウが蓄積されている領域では、3年目の弁護士は品質面で勝てません。しかし、若くて新たな知識の吸収力があったこと、ITをはじめとする顧客のビジネス領域について学ぶこと、知ることが楽しくて、どんどんのめり込んでいきました。

ビジネス上のリスクなどを利用規約や契約書に落とし込むためには、そのマーケット自体や製品の仕組みを理解していることが必要です。また、日本のベンチャーファイナンスもまだまだ発展途上でしたから、関連する書籍やメルマガ、ありとあらゆる情報を収集して知識を蓄えました。そのように誰もやっていない領域で、なおかつ品質で負けないレベルのサービスを提供するために、無我夢中で走り続けた20代だったと思います。

強み

ベンチャー・スタートアップ企業を全力支援

弁護士 山本 俊

GVA法律事務所の「G」はGlobal、「V」はVenture、「A」はAchievementの略であり、理念は「法務を通じて挑戦を支援し、依頼者と共に豊かな社会を実現する」ということから、まさに名は体を表す事務所名になっております。2012年にGVA法律事務所を設立してからこれまで、多くのクライアントをサポートしてきました。①ベンチャー・スタートアップ企業に対する法的支援、②IT企業に対する法的支援、③IPO支援、④アジア進出企業に対する法的支援、⑤上場企業/ベンチャーキャピタル/その他企業に対する法的支援全般を主な業務としています。

弁護士 山本 俊

現在、所属弁護士は、日本、マレーシア、中国、タイ、フィリピンの有資格者が約40名。東京、大阪、タイ、フィリピンに拠点を置いて活動しています。タイ、フィリピン拠点はGVAの「G」を実現するために所属弁護士が海外に駐在して海外進出している日系企業をサポートしております。今後も、まずはアジアを中心に拠点展開を加速させていくことを考えております。ちなみに、これはクライアントからの要望があったわけではなく、「私たちがお客さまを海外に連れていく!」という意気込みが先行した計画と行動でした。クライアント、特にスタートアップ企業の経営者をサポートし、一緒に成長していきたいという強い思いをかたちにした一例です。

私たちは常に、クライアントが経営判断をする際に役立ち、ビジネスを推進させるための法務アドバイスを提供することを心掛けています。おかげさまで多くのCEO、CFOの皆さまから、「GVAは“仲間感”が強い」「経営者目線で回答してくれるので助かる」「他国でも良きパートナーとして共に学び、共に戦っていきたい」「いつも近くにいてくれる駆け込み寺のような存在」「スタートアップのビジネスを理解し、不安を解消してくれる」といった嬉しいコメントをいただいています。これからも、ベンチャー・スタートアップ企業の戦略的なリスク対応や体制構築を支援し、IPOにまで至る強い組織への成長に寄与していきたいと考えます。

起業家としての取り組み

“外部環境の変化”に対応するため、起業

弁護士 山本 俊

近年はAI、ビッグデータ、IoT、VR/AR、NFT、Web3.0などを活用した新たなビジネスが次々に立ち上がり、またFinTech、HealthTech、EdTech、FrontierTech、HomeTech、LegalTechといったリアルテックビジネスの市場規模も拡大しています。そんなマーケットの変化のなか、私もGVA法律事務所で培ってきた知見をベースに、2017年に「AI契約審査クラウド」を提供するGVA TECH株式会社を起業し、代表取締役に就任しました。

起業を決断した一番の理由は、“外部環境の変化”への対応です。当時、法律事務所として2つの課題を抱えていました。小規模スタートアップ企業は資金不足などの問題もあって、私たちが法的支援をしたくてもできない、無償でサービスを提供するわけにもいかないというジレンマが一つ。また、多くのクライアントにサービス提供をするなかで、所属弁護士たちが日々の業務に忙殺されていたことがもう一つ。ちょうどその頃、「AIが囲碁・将棋で人間に勝利」というニュースを耳にして、すぐAIについて深く調べ始めました。そして、弁護士の定型業務をAIによって効率化することで、クライアントには新たな挑戦のため、弁護士にはより重要な業務のために時間を使ってもらうことができそうだと考えたのです。

弁護士 山本 俊

GVA TECHが設立時から提供している契約書チェックサービス「GVA NDAチェック」だけでなく、19年からは会社の登記書類をオンライン自動作成できる「GVA 法人登記」もスタートしました。提供開始から3年半で7000社以上の企業にご利用いただいています。そして、最も力を入れているのがAI契約審査クラウド「GVA assist」です。これは“GVA TECH基準”で契約審査ができるだけでなく、“自社基準”で契約書のリスクや抜け漏れなどをAIによって検出ができるサービスで、20年2月の正式リリースから2年余りで400社以上の企業や法律事務所でご利用いただいています。

組織としてのGVA TECHは、弁護士だけでなく、営業、マーケティング、デザイナー、エンジニアなども所属しているいわゆる一般的なITスタートアップです。GVA法律事務所とは構成メンバーが異なりますから、弁護士以外のメンバーから多様かつ新たな知識を学べるのは新鮮ですし、それが自分の成長にもつながっています。マネジメントなどでストレスを感じることもありますが、何か新しいことをし続けないとエネルギーがしぼんでしまう気がする私にとって、今では“なくてはならない場所”となっています。

展望

法律事務所をクライアントとする新市場創出を計画

弁護士 山本 俊

まずGVA法律事務所としては、所属弁護士一人ひとりが「グローバル化」「テクノロジーの進歩」など外部環境に応じて深化するクライアントのビジネスモデルをより深く理解すること、業種・業態・企業フェーズを踏まえてクライアントが求めるリーガルサービスを提供していくことが第一。そのためにFinTechチーム、HealthTechチーム、Web3.0チームなど、支援分野ごとにチームをつくり、チーム内で専門性をより深めつつ、同時に個の成長を促進するという教育を進めています。私個人としてはまだまだ海外で勝負していきたいという強い思いがあります。GVA法律事務所の海外展開の強化はもちろんですが、GVA TECH――つまりテクノロジーで国境を越えられるサービスをつくることも、夢であり目標になっています。

弁護士 山本 俊

GVA TECHでは、ユーザーの様々な要望に応えながら、AI契約審査クラウド「GVA assist」の機能拡充や改善対応を継続しています。「秘密保持契約」や「業務委託契約」などの定型的な契約書だけでなく、「共同研究開発契約」「株式譲渡契約」「投資契約」など非定型な契約書を含めて、現時点で240種類以上の契約審査に対応しています。また契約審査だけでなく、契約書のドラフト機能もあり、GVA TECHで保有する契約書ひな型(440種類以上)を使って契約書の作成もできます。最近では企業の法務部のみならず、全国の法律事務所での導入もかなり増えてきました。

弁護士 山本 俊

企業の法務部だけでなく、弁護士にとっても「過去に作成したことがない契約書」をイチから作成するのは結構きついものです。私自身も大変な思いをした経験が多々あります。「GVA assist」はドラフト機能でひな型を利用できますし、相手方の契約書を審査する場合もAIがサポート(抜け漏れチェックなど)を行うため、新たな契約書作成のストレスを大きく軽減してくれるはずです。また、「テンプレで十分」という顧問先に対しては、ひな型をそのまま差し上げても構わない。それがコスト削減となり、結果、顧客満足度の向上につながると思っています。そのように、「GVA assist」を利用いただく弁護士を介して、顧問弁護士をつけたことがない中小企業の法務支援の輪が広がり、各社が成長し、かつ弁護士の未来の仕事も増えていく――そんな大きな潮流、市場拡大のきっかけになればと願います。

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弁護士 山本 俊

GVA法律事務所では、スタートアップ企業に強みを持って支援をしてきましたが、最近では上場企業からのご相談も増えてきています。クライアントのビジネスがグローバル化されたことにより、GDPR(EU一般データ保護規則)への対応が必要であったり、DX化が進むにつれて最先端のビジネスモデルにかかわる問題があったりと、最新の法令について対応が必要になるためです。GVA法律事務所では“テクノロジーに強い法律事務所”として、クライアントの事業成長に伴走できるよう対応してまいります。また、GVA TECHでは、AI契約支援クラウド「GVA assist」を通じて、より多くの企業の法務部や法律事務所を支援していきたいと考えています。特に最近は、民事に強い法律事務所が企業法務の顧問を獲得して効率的に回すために「GVA assist」を活用していただくことが増えてきており、皆さまの業務が円滑に進むように支援をしてまいります。

※取材に際しては撮影時のみマスクを外していただきました。

弁護士 山本 俊