Vol.23
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左より、守屋栄橘弁護士(新62期)、田﨑博実弁護士(新60期)、所長・草道倫武弁護士(56期)、市川絵美氏(事務局長)、北浦梓氏(事務局)、朝倉香織氏(事務局)、加藤伸夫弁護士(新63期)、廣田智也弁護士(59期)

左より、守屋栄橘弁護士(新62期)、田﨑博実弁護士(新60期)、所長・草道倫武弁護士(56期)、市川絵美氏(事務局長)、北浦梓氏(事務局)、朝倉香織氏(事務局)、加藤伸夫弁護士(新63期)、廣田智也弁護士(59期)

STYLE OF WORK

#39

町田シビック法律事務所

社会貢献意識を高く持つ都市型公設事務所

町田・多摩地区の法的サービスの充実を目指し、いわゆる“マチベン”業務がメイン

町田シビック法律事務所
月1〜2回ほど、草道氏と各弁護士が個別ミーティングを行う。「誰がどんな状況にあるか、ある程度把握できる規模なので、全体会議をせずとも意思疎通はスムーズです。各弁護士同士声を掛け合って仕事ができるのが、"少数精鋭"の良さですね」(草道氏)

町田シビック法律事務所は、東京都多摩地区における法的サービスの充実を目指して第一東京弁護士会(一弁)が設立した都市型公設事務所。所属弁護士は、60期前後の若手5名という布陣だ。

「町田は人口が多く、弁護士の需要が高いことが予測されました。しかしそれに対する弁護士数、特に若手弁護士の不足が一弁の問題でした。そこで当事務所は都市型公設としての役割のほか、〝町田を中心とする多摩地区で、若手の独立をサポートするベースキャンプになる〟という役割も担うために3年前に設立されました」

こう話すのは、この事務所の立ち上げリーダーとして尽力する所長の草道倫武弁護士。

寄せられる相談は、クレ・サラが5割、一般民事が3割、刑事が2割ほど。

「扱う案件のうち民事は、周辺企業の倒産や売掛金回収、請負契約のトラブルといった〝ごく普通〟の相談がほとんど。また在留資格や国際結婚・離婚に関する外国人からの相談などもあり、いわゆる〝マチベン〟的な業務が多いと思います」つまり、誰からの紹介でもない〝飛び込み〟の相談がほぼ毎日舞い込むのだという。

町田シビック法律事務所
民事・刑事から、会社法や労働法まで幅広い分野の書籍が並ぶ資料室。同事務所の取り扱う相談や事件の多様さを物語る

「だから『私の専門分野は○○なので』などとのんきなことを言っていられません。どんな案件にも挑む気概があり、さまざまなタイプの相談者に対応できるコミュニケーション力が必要になります。私も随時相談に乗りますが、基本はそれぞれ個人の裁量で対処することを求めています」

毎日5人で対応するには、受けきれないほど多くの相談案件がくるという。

「〝町田法律相談センター〟に寄せられる相談は、通常の名簿順の配点より多い頻度で、我々事務所の所属弁護士に回ってきます。それゆえ、実に多様な法律相談・事件を経験できる機会があり、新人の鍛錬の場として、これほど適した事務所はないかもしれません」

来年、今いるメンバーの1人がこの地区で独立する。その後も事務所の協力弁護士として相談を受けてもらったり、開業前に事務スタッフのOJTをこの事務所で行うなど側面支援をする予定だそう。このように少しずつではあるが、多摩地区に根ざして独立する弁護士の供給体制も整ってきた。

町田シビック法律事務所
事務所は小田急線町田駅目の前。学生や通勤客も頻繁に行き交う通り沿いにあり、気軽に立ち寄ってもらえる事務所を目指す。市役所や郵便局などへの行き来は共有自転車で。弁護士も町田簡易裁判所など近隣へ出向く際は、しょっちゅう自転車を利用するという

また、事務所の弁護士は全員、法律相談委員会と倒産法委員会のほか、複数の委員会活動に参加している。日弁連、一弁、東京三弁護士会多摩支部の勉強会、外国人に関する部会など、日々の業務を通じて各自が関心を持っている分野の勉強に積極的に取り組むことも奨励される。このように弁護士全員が複数の委員会に参加する事務所は、なかなかない。

「公設の仕事は、特定の分野に偏らず仕事ができることが魅力です。加えて資金力不足の相談者に対して、法テラスの援助を受けるようアドバイスしたり、金銭面を度外視した手助けができるのもほかにはない特徴。今後も、法的サービスが十分に行き渡らなかった地域で、市民のために支援を尽くすことを使命として、まい進していきます」

  • 町田シビック法律事務所
    さまざまな相談者が訪れる窓口に立つ事務局スタッフも重要な戦力
  • 町田シビック法律事務所
    所長の草道氏は、企業法務系の事務所から弁護士法人渋谷シビック法律事務所勤務(出向)を経て現職。「気づけば公設での経験が長くなっていました(笑)」(草道弁護士)。公設ならではの仕事のやりがいを知る草道氏のもとで、若手弁護士も学ぶことは多い。2011年末に法テラスのスタッフ(1年間勤務した後、法テラスの地方事務所へ派遣される人材)が新たに加わるほか、エクスターンシップは毎年受け入れを行う。「今後は独立する弁護士も含め、人材の入れ替わりで弁護士同士良い刺激が得られるだろう」と草道氏。所内の雰囲気はきわめてアットホーム。年2回の忘年会(または新年会)と暑気払いは欠かさず行うという