国内法律事務所としてスタートし渉外分野に業務を拡張していた森綜合法律事務所と、創業期から渉外案件も含めたファイナンス分野で高く評価されていた濱田松本法律事務所。この2つの事務所の合併により2002年12月に森・濱田松本法律事務所が設立された。相互に業務分野を補完・拡充させることで、合併以前にも増して“より良く、より速く”依頼者のニーズに応えることができる体制へと基盤を固めた。
その後05年7月には知的財産権の分野に強いマックス法律事務所と合併。弁護士246名、外国弁護士11名に加え、司法書士有資格者、外国人トレーニー、パラリーガル、翻訳、司書ほかスタッフ約400名(08年1月1日現在)を擁する、日本有数の大規模法律事務所である。
「集積された法的ノウハウを生かすことで、より高度なリーガル・サービスの提供が可能になりました。しかし、どれだけ最先端の法知識を駆使できるようになっても、“Best for clients”の基本理念は忘れず、クライアントから最も信頼いただける法律事務所であり続けたいと考えています」
そう語るのは、松村祐土弁護士(50期)だ。依頼者にとっての最善を目指すためには、良質なリーガル・サービスを生む弁護士が高いパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが重要。そう考える同所の特徴やさまざまな工夫を聞いてみた。