Vol.53
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中央:大達一賢弁護士(旧60期)、右:新保輝弁護士(新68期)、左:山﨑龍介氏(事務スタッフ)

中央:大達一賢弁護士(旧60期)、右:新保輝弁護士(新68期)、左:山﨑龍介氏(事務スタッフ)

STYLE OF WORK

#95

エジソン法律事務所

常に依頼者に寄り添い、依頼者の力になる。「強い、やさしさ。」がリーガルアクセスを増やす

“弱い人の力になれる弁護士”を目指し依頼者と真摯に向き合いアドバイスを行う

エジソン法律事務所の代表を務める大達一賢弁護士。修習後、渉外法律事務所に勤務し、大手証券会社への出向も経験。しかし小学生の頃から思い描いていた〝正義の味方〞、「弱い人の力になれる弁護士」のイメージを実現したいと考え、一般民事も取り扱う法律事務所へ移った。そこで知識と経験を深め、独立を果たした。

「登録年数を考えれば独立は早いとまではいえないものの、度胸と思い切りで踏ん切りました。前事務所でも、仕事はもらうものではなく自ら取ってくるものでしたし、その時の依頼者は大達個人に依頼をしてくださっていたので、仕事が減るのではないかという不安はありませんでした。とはいえ独立により経費が増える分、仕事は増やさなければなりません。ネットや地域での広告出稿、コラム執筆で露出を高めるなど、まだ試行錯誤を続ける毎日です」

いわゆる〝マチ弁〞ならでは、扱う案件は幅広い。

エジソン法律事務所
大達弁護士にマンツーマン指導を受ける新保弁護士。「新人であっても意見を取り入れていただくことも多く、学び続ける毎日です」(新保弁護士)

「あえていうなら、同世代の友人・知人に起業家が多いため、ベンチャー企業法務、また、私自身が不動産への興味・関心が高いためか、不動産にまつわるご相談、相続事件などが多いかもしれません。しかし先日、事件割合を調べてみたところ、特に強化したわけではなかったものの、交通事故事件が他分野より若干多かったのは意外でした。そのように幅広いので、実に様々な依頼者・相談者と接します。我々の基本理念は、〝法律相談に明るさとわかりやすさを〞です。難しい法律用語・解釈はなるべく平易に、どんな相手にも伝わるよう心がけます。また、迅速かつ現実的な落としどころを見据え、近視眼的ではなく、長期的な目線で、何が依頼者にとって最終的に利益になるかを考えて動くようにしています。例えば不動産案件なら、単なる法律問題にとどまらず、ローンの組み方や、より有利な売買・賃貸のアドバイス、将来的な相続を見据えた保有形態など、人生設計も踏まえた提案まで行う視点を持つよう心がけています。相続など税務が関係する事案では、税務も見据えて、協力税理士とチームを組んで対応することも。法律業務を超えた部分まで含め、アドバイスできるジェネラリストを目指しています」

大達弁護士とのそうした対話により、晴れ晴れした表情になる依頼者や、相談がひと段落したのちに、相談以外の余談や雑談を始める依頼者が多いという。

「余談や雑談が出てくるのは、気持ちの負担が緩和された証ではないでしょうか。そういったことでも、役に立てるならうれしいですよね」

エジソン法律事務所
被災地での法律相談支援にも積極的に取り組む

実際にどんな事件を解決に導いてきたのか。一例を尋ねた。

「以前、借地権者が所有権者から明け渡しを迫られた事案で、依頼者である借地権者は『絶対に明け渡さない』と主張。事情を聴き、その方が今後その土地をどうしたいのか、推定相続人たる子らの人生設計など、親族も話し合いに加えて包括的に協議した結果、『永続的に借地権を保有するまでの必要性はない』という結論に至りました。他方、借地権を所有権者に売却するにしても、『可能な限りの対価を得たい』こともあり、所有権者を調査。所有権者は借地部分も含めて集合住宅を建設すべく、不動産業者や工務店と協議を始めているとの事情をつかみました。そのスケジュールを鑑みながら交渉を重ね、結果、当初提示された金額の2倍近い価格での買い取りを実現できました。依頼者から感謝を受け、今も新たな案件や紹介をいただいています」

今年1月には、新68期の新保輝弁護士を採用した。大達弁護士の言葉を借りれば、新保弁護士は〝修業の真っ最中〞だ。

「難易度によりますが、私がサポートにまわり、新保弁護士をメインにする事件も増やすよう心がけています。逆にサポートさせる場合、なぜ私がそう指示するのかについて、意図を問うことがよくあります。弁護士は知的職業のマイスター、職人ですから、自分の行動や言動を合理的に説明できる必要があります。また、明確な正解もない業務ですから、依頼者に対して合理性をもって説得できるのであれば、私と意見に相違があっても、新保弁護士の判断も汲むよう心がけています。私がこれまで依頼者に対して行ってきたこと、姿勢、それらを新保弁護士にも体得してもらい、ともに事務所を盛り立ててくれることを期待しています」

大達弁護士は、決して論理を振りかざしたり、理屈を押しとおしたりしない。依頼者と真摯に向き合い、コミュニケーションを密にとり、信頼を得たうえで、法律のプロとしてのアドバイスを行うことを大事にする。その積み重ねで、〝依頼者にとって本当に相談しやすい事務所〞が、つくられていく。

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    ビル入り口に「何でも法律相談」と記したイーゼルを設置。4階にある事務所に相談者が入りやすくなる工夫だ
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    趣味で集めたフィギュア(右の白い犬は愛犬のエジソンがモデル)。「北欧文化・雑貨、かわいいものに惹かれる」と、はにかむ大達弁護士
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    「旅が好きで、年に一度は海外へ出かけます。国内旅行も、時間を見つけては頻繁に行きます。時間の使い方にメリハリをつけることで、仕事にも集中できるんです」(大達弁護士)