笠原弁護士は、前職でプラスチックの応用研究開発に従事した経験があることから、化学分野は得意だ。弁理士が補佐人として付くべき訴訟でも、ある程度まで笠原弁護士自身が対応できるということは、クライアントにとってコストメリットが大きい。同事務所の主要顧客は5〜20名の中小企業というから、そうした規模の企業にとってはありがたい存在だろう。
一方で同事務所は、国内外に25カ所のブランチを持つ芦田・木村国際特許事務所と緊密な協力関係にある。笠原弁護士が独立する際、知人の紹介で縁ができた。警告や侵害訴訟といった知的財産権の権利行使、権利取得、異議申立、無効審判、知財行政訴訟のような知的財産に関するワンストップサービスが提供でき、また、大型の案件にも実際に対応してきた。
「弁護士業は、やはりサービス業です。顧客にとって我々のサービスが使いやすいよう、顧客の要望に合うよう、変化あるいは進化させながら、サービスを提供していかねばならないと考えます。『常に企業側の目線で法務〝サービス〞を提供すること』『企業に寄り添うこと』を、開業以来大事にしています」
事業会社での勤務経験がある笠原弁護士ならではの言葉だ。