東京事務所に所属する小金澤実弁護士は、やりがいをこう話す。
「入所以来、残業代請求や不当解雇、退職金請求、給与減額などの問題に対応してきました。残業代請求の問題対応では、憔悴しきって面談に来られた依頼者が、お力添えをしていくうちに徐々に元気を取り戻していった。その様子を見た時、この仕事ができてよかったと実感しました。元々、労働事件を専門で扱いたいと思っていたし、入所1年目でも多様な労働関連事案を最初から最後まで担当できるので充実感が高いです」
同事務所は、リーガルアクセスの障害をなくすこともテーマの一つとしている。小金澤弁護士は、依頼者対応に東奔西走する。
「相談者・依頼者を事務所で迎えるのではなく、その人がいる場所に弁護士が出向くこともあります。各拠点で“無料出張相談会”を定期的に開催しているので、入所1年目からどんどん出張しました。また、病気などで外出ができない相談者・依頼者なら、ご自宅までうかがうこともあります。ちなみに鹿児島事務所は、奄美大島、種子島、屋久島、沖縄などの離島も活動範囲にしており、ほぼ日本中が守備範囲といえます」(小金澤弁護士)
このように「弁護士は待つのではなく、お客さまが求めるところへ行く」「依頼者に寄り添うスタイルを徹底している」ことも、同事務所の特徴だ。
新人弁護士の教育体制について、仙台事務所所属の都築直哉弁護士に聞いた。
「労働問題や交通事故など、当事務所が注力する取り扱い分野に詳しい弁護士が講師となって、数種類の座学研修を行っています。座学研修後は、所属拠点の弁護士がOJTで指導。基本的には所属先の先輩が、依頼者対応や書面起案の方法を教え、裁判所の期日出廷に同行するなどして指導にあたります。所内には専任のSEが所属しており、オリジナルの情報共有・案件管理システムを構築・運用しています。取り扱った事案すべての情報が集約されているので、新人弁護士はそのシステムを活用して、未経験の案件についても勉強できます。また、他拠点の弁護士とともに期日対応にあたることも多く、様々な地域の弁護士の事件処理スタイルを学ぶことができます。このような環境があるので、入所1年目から早いスピードでの成長が期待できます」
所属弁護士一人ひとりの成長は、組織の成長につながる。各自が成長を実感し、最大のパフォーマンスを発揮できるよう、労働環境の整備にも注力する同事務所。実際の労働環境について、小金澤弁護士に聞いた。
「私の平日の実労働時間は、休憩を除き平均8~9時間程度です。土日は基本的に出勤しませんが、依頼者の予定に合わせて出勤する場合もあります。先輩の指導を受けている入所1年目から、自分の裁量で時間をコントロールして仕事ができています。多くの労働問題を扱っているだけに、ワークライフバランスがしっかり確保できる事務所です」