フロアをシェアしていて、その仕事ぶりや人柄をよく知る株式会社キャッチボール(デジタル領域に特化したPR&メディアエージェンシー)の新甚智志氏は、依頼者にとって平山弁護士はありがたい存在だと語る。
「“法律の専門家”であるうえに、法務、会計、税務など、複眼的視点から課題を発見してくれる。広告やWeb周辺の実務経験もあって、デジタルプロモーションやWebサービス、メディアの設計〜マネタイズに詳しい。インターネット広告の種類や仕組みの説明に何時間も時間を費やす必要がなく、打てば響くかたちで話が進む。そして何よりも発想や対応が柔軟。例えば契約書作成でも、法的リスクを抑えながら我々のしたいことを汲んで実現してくれる。そんなコミュニケーションが取れる貴重な存在です」
現在、平山弁護士は株式会社オモロキ(Webメディア事業など)の役員も務める。同社が運営するWebサービス「ボケて」はPV数月間2億以上の写真を用いたユーザー参加型の人気コンテンツだ。大手企業や行政とのコラボレーションによる収益も上がりつつある。
「利用規約の作成、企業提携時の契約書作成、肖像権侵害などの問題を回避する体制構築のサポートなどを行いますが、プロダクトやサービスづくりのアイデア出しにも参加します。広告制作会社にも在籍していたので、“クリエイティブなこと、面白いコンテンツづくり”にかかわりたいという思いが根底にある。ここまでならギリギリ攻められるという法的側面を踏まえながら、新しいサービスを創造することに喜びを感じます。新規事業に挑戦する企業から案件をいただくと心が躍りますね。今後も様々な企業のムーブメント創出にかかわっていきたいです」
ものづくりのチームメンバーとして参加するからこそITやエンタメの最新技術・動向をキャッチできるし、ビジネスも熟知できる。それをベースに、自由な発想で必要なリーガルサポートを先回りして提供する。依頼者にとってはマルチプルな魅力を持った弁護士だ。平山弁護士の志向、仕事上のモチベーションを簡単に真似することはできないが、法律領域以外に得意とする分野を持つことは重要だ。そこでどんなリーガルサポートができるかを試行錯誤することで“専門性”が育ち、“必要とされる弁護士”になっていける。平山弁護士の例は、弁護士として独り立ちしたい司法修習生や若手弁護士にとっての、新たなロールモデルである。
※1/ボケて http://bokete.jp/
※2/企画・運営 http://omoroki.com/