丸の内にある企業法務に精通した弁護士事務所。上場企業を中心に東西の有力企業が顧問先企業

東京駅から徒歩4分。皇居に面したビルの8階に、丸の内総合法律事務所はある。業務内容はほぼ100%企業法務。その内訳としては、訴訟のみならず、株主総会対策やコンプライアンス対応、さらにM&Aへのアドバイザー業務など、幅広くサポートすることで依頼者の厚い信頼を獲得してきた。現在、上場企業を中心に、東西の有力企業が顧問先企業として名を連ねている。
「私たちの事務所は、1950年に松本正雄法律事務所として設立されました。その後、畠山保雄弁護士を中心に、株主総会のサポートで多くの上場企業の信頼を獲得。顧問先企業と継続的な信頼関係を構築していく中で、業界環境の変化や企業が抱えるさまざまな問題にも対応し、現在では、企業法務全般に携わる業務を行っています」と武田仁弁護士。

同事務所では案件に携わる際、通常、パートナー1人にアソシエイト1~3人のチーム制を敷き対応する。「チームを固定化せず、すべてのパートナー弁護士とアソシエイト弁護士がタッグを組めるようにローテーションします。このことにより、アソシエイト弁護士は訴訟案件から労働問題などに至るまで企業法務に関わる全般の経験を積むことができ、経験値を高めることができるのです」と松井秀樹弁護士は語る。このような“みんなで若い人を育てよう”というスタンスが同事務所の特徴の一つ。月2回開催されるパートナー会議では、常に若手の教育の議論がなされるという。
同事務所のスローガン。それは「ルール オブ ロー」だ。「設立以来、ずっと受け継がれてきた精神です。何でもかんでも企業の利益になるような活動をするのではなく、常にバランス感覚を持って公平な判断・アドバイスをする。この精神は、全所員に刻み込まれています。時には顧問先企業に対して厳しいことも言います。そのスタンスとルール オブ ローに基づく情熱が、信頼を得ているのだと思います」(武田弁護士)

こういったポリシーや案件に向かう姿勢は、パートナー弁護士からアソシエイト弁護士に、どのように継承しているのだろうか。「パートナーは、案件に向かう際は同じ立場で向き合ってくれるんです。アソシエイト弁護士の意見をどんどん取り入れてくれますし、『間違っていてもいいから、あなたの意見を聞かせてほしい』と、常に私たちの考えを引き出してくれる。指導が細かく丁寧ですし、パートナーとの距離が近いので、すごく勉強になります」とアソシエイトの神代優弁護士が笑顔で解説してくれた。
また、より見識を深めることを目的に、同事務所では任期付公務員への応募も応援。特許庁で任期付公務員として勤務した弁護士が、在任中に身に付けた専門知識を生かして活躍中であり、現在も預金保険機構に勤務するアソシエイト弁護士がいる。「今後は、今の土台を大切にしつつ、例えば独禁法や倒産法、労働法などを掘り下げ、さらなる専門性を有した事務所に成長したいですね」(武田弁護士)
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弁護士のデスクはパーテーションで仕切られるのみ。パートナー専用の執務室はなく、フランクな雰囲気が自慢の丸の内総合法律事務所。定着率はとてもよく、辞める人は数年に一人いるかいないかだそう。現在、パートナー弁護士10人、アソシエイト弁護士11人、顧問弁護士2人、さらに事務局スタッフ10人の、総勢33人体制で業務に当たっている -
ビルの地下1階にある弁護士行きつけのカレー屋さん。「会議の後など、他の先生方とみんなで食べに行くことも多いんですよ」と神代弁護士。おすすめはシーフードカレー(武田弁護士)なのだとか -
年に2回、希望者を募って駅伝大会に出場。ゴール寸前に先輩弁護士を抜き去った荒井弁護士は、「そんな下克上はありなんです」と笑う。陸上部をつくろうという話も盛り上がっているとのことで、松井弁護士は皇居周辺をジョギングして体力強化中。近い将来、福利厚生でスポーツクラブに加入する予定。「弁護士は体力も大切ですからね」(武田弁護士)