同事務所ではバランス感覚に優れた弁護士を育成するため、最低5年間は企業法務はもとより、刑事事件、家事事件に至るまで、さまざまな分野の事件に満遍なく対応させ、経験と知識の向上を図る。また官公庁や企業への出向、海外留学なども積極的に推進。企業への出向経験を持つ松田秀明弁護士は、「現場における〝生の案件〞を会社の人と一緒に解決するので、とても鍛えられ、いい経験になりました」と語る。さらに元高等裁判所長官や元厚生大臣、元公正取引委員会事務総局事務総長、法学博士などがパートナーに加わり、さまざまな角度から専門家としての助言を若手弁護士に行い、彼らのスキル向上を図っている。
「当事務所の特徴は、こうした大先生が若手の相談に気軽に乗ってくれ、一緒になって案件対応もしてくれること。例えばどのような書面や証拠が裁判所の心証にどのように影響するのかなどは、なかなか聞けないことですが、そういうことも〝生の声〞として教えていただくことができる。これは特に若手弁護士にとって、大きな財産になるはずです」と田辺克彦弁護士。独自の教育方針によって築き上げられた各人の能力、そして〝スター弁護士〞ともいうべきパートナー弁護士をはじめとする弁護士の層の厚さが、同事務所の優れた案件処理力を生み出しているのだろう。