「K&L Gatesのオフィスは米国内23都市を含め、世界の主要37都市にあるので、日本国内のクライアントが米国内、そしてその他の海外のどこでトラブルになっても、迅速にリーガルサービスを提供できます。世界中のオフィスにいる弁護士と、『こんな情報を探している』といった情報交換を日常的に行っています」
当然、国をまたいだ訴訟や取引も多く、それらの分野ごとにグループが作られ、ミーティングはビデオ会議で対応する。コーポレート・グループに参加しているカウンセルの大曲紹仁氏は、次のように語る。
「アメリカ、欧州、アジアの弁護士たちと、各国の事例や訴訟についていつもフランクに意見交換できる。これが大変参考になります」事務所内のコミュニケーションも円滑だそう。取材時もフレンドリーで風通しのよい社風であることが伝わってきた。
「パートナーらが率先して、オフィスで年次を問わず気軽に話せる環境づくりを大事にしています。それにワークライフバランスの意識が高い。私自身も仕事と子育ての両立がしっかりできるので、非常に働きやすいです」と、大曲氏。続けて、カウンセルの大川淳子氏が語る。
「外資系の事務所ではありますが、ここにいる外国法弁護士は、『日本に根付いて仕事をしていこう』という気持ちが大変強い。そうした意識が、オン・オフさまざまな場面で、良い影響をおよぼしていると思います」