実際、同部で取り扱う案件と、その魅力について各ゼネラルマネジャーに一例を聞いた。まず、法務グループの持田義徳氏。
「数年前のオリンパスとの業務・資本提携による新規事業への本格的な進出の案件が印象に残っています。当社では前例・経験の少ない事業領域における提携で、リスクの考え方や軽減策を検討し、経営陣に提案しました。大変でしたが、やりがいある案件でした」
コーポレート法務グループの奥須賀勇二郎氏は、「当社では1997年の執行役員制の導入などガバナンス強化のための諸施策を他社に先駆けて実施してきました。昨今、ガバナンスの在り方についての議論が盛んですが、この領域においても〝ファーストランナー〞であることを目指しています」と語る。
「コンプライアンスグループは、これだけ様々な事業体が国内外にあり、固有のリスク・法律対応もある中、共通の行動規範を定め、グループ全体をカバーして活動推進していることが特徴です」と言うのは、コンプライアンスグループの竹澤香織氏。三氏の言葉から、〝常に新しい課題にビジネスと一体となって挑戦する〞という意気込みが感じられる。武井氏は言う。
「エンジニアはじめ当社の社員は、どこよりも先に新しい価値創造をし、お客さまに提供したいと考えています。ビジネスが新しいことに挑めるように支えるのが我々のミッション。法務がプロジェクトの立ち上げから加わることも少なくありません。時にはプロジェクトマネジャー的な役割を果たすメンバーもいます。一人ひとり得意分野は違いますから、個々の能力が発揮できるポジションで活躍してもらっています。画一的でなく多様な経験・個性を持った人たちが集まって、全体として最大限の力を発揮できる、そうした組織でありたいと考えます」