事務所探訪:2017年3月号 Vol.56

事務所探訪

アトーニーズマガジン 事務所探訪

多種多様な「働く場」としての法律事務所を、読者に代わり、編集部が取材します。事務所の理念・方針・特徴・こだわりや工夫が凝らされた事務所の“日常風景”を分かりやすくお伝えします。

Style of Work

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大知法律事務所

事業再生、M&A、金融法務、企業間訴訟など個々の強みを生かしたチームワークでサポート!

 事業再生、およびIPОを目指すベンチャー企業などの法的支援を得意とする、大知法律事務所。パートナーの金井暁弁護士、西野比呂子弁護士、高野哲也弁護士の3名が事務所の要だ。金井弁護士に、強みを聞いた。「私は、事業再生、それに絡むМ&Aや組織再編、訴訟・紛争解決などを得意としています。西野弁護士は一般企業法務の経験を土台に、金融法務で専門性を発揮。また、きめ細やかな対応で、クライアントとなる経営者から信頼を得ています。そして、高野弁護士は会社法・金商法分野に強みを持っており、これらを含めて様々な法分野が絡む事業再生や、複雑な案件の時は、一緒に論理構成の検討や交渉を行っています」

取り扱い案件の約5割を占める事業再生では、公認会計士、税理士、ファイナンシャルアドバイザーなど複数の専門家とのチームアップが重要。金井弁護士は、全体のスキームを描いて実行することに長けており、それを支えているのが西野弁護士と高野弁護士という関係性だ。これまで、上場企業の民事再生事件における申立代理人業務や、私的整理による事業再生・再編業務などに関与してきた。

「最近関与した大型の私的整理では、金融機関が30行近くあって、その調整に難儀しました。スポンサー、債権者、様々な利害関係者の要請をまとめるにあたり、信頼できる他の法律事務所とも協働して昼夜を問わず奮闘。高野弁護士はメガバンクへの出向経験もあるので、頼りになりました」と、金井弁護士。また航空会社の民事再生手続の際は、債権者がほぼ海外企業だったので、契約書作成・レビューなどで、西野弁護士の存在が欠かせなかったそうだ。ちなみに昨年からオフィスシェアをしているヒューズ・ハバード&リード外国法事務弁護士事務所は、西野弁護士のもたらしたご縁だという。

「オフィスシェアをきっかけに、国際的なネットワークを利用しやすい環境になったので、海外が絡む案件で、ぜひ協働していきたい」と、金井弁護士は期待を語る。

実は金井・西野・高野三弁護士は、大手法律事務所で〝同じ釜の飯を食った〞仲。相当厳しく仕事の方法を覚え込んだ経験を共通して持っている。独立後も、前事務所と交流があり、仕事の紹介を受けることもあれば、逆に先輩弁護士などにお願いにいくこともあるそう。

「ボスと連日寝食を共にすることもありましたし、相当厳しく鍛えていただきました。事業再生で関係が深まった公認会計士や税理士と、そのネットワークからの仕事の紹介も多いのですが、前事務所からご紹介いただいた案件もあります。10年近く勤務した事務所なので、独立しても、そこで培った仕事のクオリティというものが体に染みついています。しかし当事務所のクライアントは、大手企業のように法務体制が十分でなかったり、資金が限られている企業も多くあります。ですから絶対的なクオリティはプライドにかけて維持しながらも、クライアントが適正だと考えるコストに合わせ、最低限必要な部分を選択して提示するということもします。そうした柔軟性を持ち合わせていることも、強みかもしれません」と、金井弁護士。

同事務所が掲げる理念は、「クオリティの高い法的サービスを提供し、その企業・組織をより強固に変えていく。そのために顧客に寄り添い、自分たちも共に成長していく」こと。経験と知識に裏打ちされたプロフェッショナリズムと、柔軟な姿勢、バランスのよいチームワークで、今後も多くの経営者の助けとなっていくに違いない。

■プロフィール

  • ●所在地
  • 〒150-0002
  • 東京都千代田区麹町2-3
  • 麹町プレイス9階
  • TEL/03-6261-2501
  • http://daichi-lawoffices.jp/
  • ●設立2013年。弁護士6名(2017年1月31日現在)、事務スタッフ3名。一般企業法務、訴訟・紛争、M&A、事業再生・倒産、金融法務、労働法務、一般民事・家事事件などを取り扱う。六角形と円を組み合わせた事務所のロゴマークは、「安定と調和を表す六角形が円を支えながら車輪となって動き出す様子」を示した。依頼者と共に成長・飛躍していきたいということ、それぞれの力を結集し、大きな「知」の力になることを目指すという思いを込めた。