スマートフォンを用いたマーケットプレイス事業を行う株式会社メルカリ。2013年の設立以来、フリマアプリ〝メルカリ〞のユーザー数・取り扱い商品数を驚異的に伸ばしている。14年9月にはアメリカでもサービスをローンチ。日本発で、グローバル市場を制するIT企業は少ないといわれるなか、その実現が期待されている企業だ。
リーガルグループのメンバーは現在2名で、日米の法務業務を担当する。
「スタートアップ企業に必要なのは、事業展開のスピードを落とさないことと、安心・安全の確保の両立。この両方を担保することが我々のミッションであり、利用規約やユーザーガイドの改善を適宜行っています」とマネージャーの城譲氏は語る。
体制整備や社内の細々とした相談事はもちろん、契約先との交渉に同席してほしいと声がかかれば二つ返事で出向く。
「交渉の場で相手の考えを率直に聞けることは意義があるし、また私自身、ビジネスに携わっていると実感できてやりがいもあります」と、城氏。
経営陣や社員同士の距離が近いのも、スタートアップ企業ならでは。
「当社では日報を効果的に活用しており、経営陣に提案を行ったり、他の部門がどんなことをやっているのか把握できる仕組みを取っています。例えば過去に提案したのは、『ブランドとの関係を強化し、偽造品を見つけたら通報してもらう仕組みをつくる』といった内容。実際、日報の提案から他部門も巻き込んで進めていくことも多いですから、自ずと組織の一体感醸成につながっています」