Vol.24
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前列左より、阿南剛弁護士(54期)、田淵智久弁護士(36期)、渡邊肇弁護士(39期)、二井矢聡子弁護士(46期)、小松正和弁護士(55期)
後列左より、有富丈之弁護士(61期)、長谷川研吾弁護士(新62期)、高橋元弘弁護士(54期)、後藤高志弁護士(57期)、佐藤安紘弁護士(新62期)、村松頼信弁護士(新63期)

前列左より、阿南剛弁護士(54期)、田淵智久弁護士(36期)、渡邊肇弁護士(39期)、二井矢聡子弁護士(46期)、小松正和弁護士(55期)
後列左より、有富丈之弁護士(61期)、長谷川研吾弁護士(新62期)、高橋元弘弁護士(54期)、後藤高志弁護士(57期)、佐藤安紘弁護士(新62期)、村松頼信弁護士(新63期)

STYLE OF WORK

#40

潮見坂綜合法律事務所

自由・独立・平等を旗印に一騎当千の弁護士14名が結集

各分野トップレベルの弁護士が集う専門集団

弁護士14名を擁する潮見坂綜合法律事務所。2007年に大手の森・濱田松本法律事務所から独立した8名により創設された。独立の理由について二井矢聡子弁護士は、次のように語る。

「創設メンバーによってその理由はさまざまですが、基本的には〝職人的な弁護士〞の姿勢を貫くことができる事務所をいちからつくりたいという思いで新事務所を立ち上げました」

〝職人的〞とはつまり、「キャリアにかかわらず、同じ土俵で議論を戦わせ、クライアントの最大利益に達する結論を得るための作業に没頭すること」と語る二井矢氏。それを可能にする環境づくりについて、小松正和弁護士が教えてくれた。

「我々は〝各弁護士は平等である〞という考え方を、仕事上はもちろん、事務所経営においても大切にしています。例えば当事務所は、制度的に代表パートナーが存在しません。事務所会議は14名全員参加で、重要な議題は全員一致をもって決定します。会議の議長は月ごとの輪番制。代表パートナーは、キャリアに関係なく毎月交替でパートナー全員が担当するというわけです」

  • 潮見坂綜合法律事務所
    弁護士の執務スペースは、声がかけやすいよう個室ではなくパーティションで仕切られる。使用面積は、どの弁護士も同一
  • 潮見坂綜合法律事務所
    図書スペース。必要な書籍、雑誌は各自の判断で購入。広いスペースに豊富な蔵書があり、図書検索システムにより必要な雑誌、書籍を探すことができる

事務所会議では、たった一人が拒否したため、議案が却下されることもあるという。

「己の価値観にもとづき、妥協しない性格の弁護士が集まっているので、自由闊達な反面、会議での全員一致は大変」と、両氏は苦笑する。

報酬額はフルオープン、広報物で弁護士一覧を作成する時は五十音順。パートナーもアソシエイトも個室を持たず、お互いの顔が見えるようデスクを配置。仕事の仕方や事務所のあり方、ファシリティまで風通しの良さを徹底させている。実際、事務所内は活発な会話があふれ、和気あいあいといった雰囲気。そんな独自の風土が醸成された理由を二井矢氏に聞いた。

「各弁護士の知識・経験を効率的かつ機動的に結集して、総合的に最善のサービスをクライアントに提供することがわれわれの使命です。そのためには、得意分野や考え方が異なる弁護士が、上下関係などにとらわれることなく活発に議論できる〝自由な風土〞を確保する必要がある。そのように考え、われわれは意識的にこうしたプラットフォームを作ってきています」

自由・平等だからこそ、若手弁護士にとっては厳しい鍛練の場となる。先輩弁護士と常に同じ土俵で議論しなくてはならないうえ、早く一人立ちすることを求められるからだ。

潮見坂綜合法律事務所
国会議事堂や皇居にもほど近いビルの1フロアに事務所がある。8つの会議室、執務スペース、図書スペース、休憩室などの行き来もしやすい

「どんなに優秀な弁護士でも、〝グライダー型〞はうちには向きません。自前のエンジンを積んで主体的に動ける〝ジェット機型〞でなければ、務まらないでしょう」と、小松氏。

何しろ、同事務所には知財の雄・末吉亙弁護士をはじめ、訴訟、倒産、独禁法、渉外など、各分野でトップレベルと評され、紛争解決力に優れた弁護士が揃っているのだ。最後に両氏に今後の事務所の目標を聞いた。

「事務所としてどうしたいか、ということではなく、とにかく一人ひとりが最高の弁護士になれるように日々努力することだけです。根底にある価値観さえ一致していれば、事務所としての成長は自ずとついてくると思います」

  • 潮見坂綜合法律事務所
    メンバーの平均年齢は若く、アットホームで、所内のレクリエーションも盛ん。写真は、事務局スタッフも加えたハワイへの事務所旅行での一枚。「年に1回の旅行は、主として事務局スタッフの慰労のためです。弁護士がツアコンになってご奉仕するんですよ(笑)」(小松氏)
  • 潮見坂綜合法律事務所
    約20名の事務局スタッフの島を囲むように、弁護士のデスクが配置された見通しの良いフロア。息抜きの道具になるダーツやバスケットボールを飾る弁護士も