「2010年の開業時、顧客ゼロからのスタートでした。先に独立したロースクール同期の言葉、『半年間売り上げがなくても生活できる貯蓄があれば大丈夫だ!』を糧に奮励し、1年ほどで軌道に乗せることができました」と、皆川弁護士。顧客開拓の余地がある地域、自宅と裁判所の中間地点という観点で恵比寿を選び、そこに本社や支店がある法人、そこに住む個人の相談に乗ることで、地域に根ざした事務所をつくるべく、出会いを大事にして歩んできた。
地元に支店を置く金融機関(信金)から「取引先の中小企業の、特に海外進出に関するアドバイスを」という依頼や、恵比寿に拠点を置く大小様々な企業の個別案件を通じて足場を固めた。現在は大手外資系メーカーの日本法人、IT企業、アパレル会社、コンサルティング会社、教育関連企業、エンタテインメント関連企業など、狙いどおり恵比寿界隈の様々な企業の法的支援に奔走している。
強みはなんといっても渉外法務に精通していること。日系・外資系の企業および法律事務所での勤務経験を持つ皆川弁護士ならではだ。
「当事務所のメイン顧客層である中小企業も、今や外国企業との取引が不可避であり、社会通念やビジネス上の常識が異なる取引条件交渉や契約締結を行う場面が増しています。商社や外資系法律事務所で培ったネットワークを生かして、ほぼ全世界にアクセスできるため、各国のコストパフォーマンスの高い弁護士と協働で案件対応することが可能です。また外資系企業に勤めていた経験から、外国企業の交渉術や意思決定の仕方を熟知しています。つまり相手方が譲歩できるポイントを見極めながら、ムダな修正や対応を回避し、実践的で効果的なアドバイスが提供できる。これも当事務所の大きな強みの一つです」