実際、文化の違いによるディスコミュニケーションに苦労する日本のクライアントも多く見られます。例えば「中国の投資先・買収先企業の役職員と意見交換ができない」「合弁会社を設立したものの、株主間契約や合弁契約が機能せず困っている」などのご相談も少なくありません。
また、現地のパートナーシップに関するトラブル対応では交渉が必要な場面も多くありますが、進め方一つで結果が大きく変わります。例えば、現地の合弁パートナーとの交渉では、文化的背景の異なる現地の交渉相手の思考や判断がどう動くかを予想しつつ交渉することが必要不可欠です。そうした文化的な側面も踏まえてコメントできることが、私たちのチームの力だと思っています。
日本と中華圏の様々なギャップの穴埋めを行い、必要に応じて、専門性を有する所内の弁護士や中華圏現地の弁護士と協働して解決策を探り、リスクを踏まえた対策を提案する――それが私たちチームの役割であり、得意とするところです。言い換えれば、中華圏がかかわるあらゆる企業法務事案に対応するため、所内外の弁護士の強みと、私たちチームの強みを掛け合わせることを強く意識しているということです。そうしたリーガルサービスが、ひいては日本と中華圏の企業の橋渡しの一助にもなればと思います。