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小笠原 匡隆 Masataka Ogasawara
法律事務所ZeLo・外国法共同事業 代表弁護士
株式会社LegalOn Technologies 取締役・共同創業者
第二東京弁護士会所属

小笠原 匡隆

web3、AIなど最先端領域のビジネスを
立ち上げからIPO後まで支え続ける――。
経営者視点を生かしたアドバイスが強み

法律事務所ZeLo・外国法共同事業 代表弁護士
株式会社LegalOn Technologies 取締役・共同創業者

既存の法律や制度では想定していない法的課題が次々と生じる現代のビジネス環境において、“リーガルテック”を活用しつつ、あらゆる企業が高度なリーガルサービスに公平にアクセスできる社会の構築に挑む、法律事務所ZeLo・外国法共同事業 代表の小笠原匡隆弁護士。「リーガルサービスを変革し、法の創造に寄与し、あらゆる経済活動の法務基盤となる」というビジョンを掲げ、弁護士・事業家として邁進する小笠原弁護士の、“これまでとこれから”を聞く。

弁護士の道

“リーガルイノベーション”を人生の目標に

弁護士 小笠原 匡隆

弁護士を目指したのは、高校生の頃です。祖父が精密機器を扱う企業の経営者で、苦労話を祖母や母から聞いていたため、祖父のような経営者をサポートするプロフェッショナルになりたいと思ったことがきっかけです。司法修習後は、企業法務に強い森・濱田松本法律事務所に入所しました。

弁護士4年目になった頃から、未来のリーガルサービスの在り方について、同期の角田望弁護士と頻繁に議論するようになりました。同時期に、社会課題を解決するためにテクノロジーを活用した新たなビジネスモデルを生み出す起業家の影響も受け、私と角田は「リーガルイノベーションを起こすことを人生の目標にしよう」と考えるようになりました。

そこで、リーガルテックを日本、ひいては世界に浸透させ、あらゆる“テック”を用いながら次世代のリーガルサービスを生み出すこと、都市部の大企業だけではなく、スタートアップや地方の中小企業まで、すべての企業が高度なリーガルサービスに公平にアクセスできる世界を創ること――これらの実現に向けて、2017年、二人で法律事務所ZeLo(現法律事務所ZeLo・外国法共同事業:以下ZeLo)と、株式会社LegalForce(現株式会社LegalOn Technologies:以下LOT)を設立しました。

ZeLoに所属する専門家は、現在約50名。企業法務に強みを持つ弁護士、外国弁護士、 弁理士、司法書士、行政書士を中心に、公認会計士が在籍するグループファーム「ZeLo FAS株式会社」や「税理士法人ZeLo」とも連携し、契約書審査から先端分野の法務対応、資金関連の問題解決まで、ワンストップでサービスを提供できる体制を構築しています。またLOTでは、「法とテクノロジーの力で、 安心して前進できる社会を創る。」をパーパスに掲げ、企業の法務部や法律事務所を対象にAI契約審査プラットフォーム「LegalForce」などを提供しています。開発専任の弁護士とエンジニアが協働して研究開発することで、法務の実務に即した質の高い製品を提供しています。現在、LegalForce導入社数は2500社を突破し、昨年シリーズDラウンドで137億円の資金調達を行うなど急成長を続けています。

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得意分野

伝統的な企業法務も最先端分野も対応

弁護士 小笠原 匡隆

ZeLoでは、訴訟・紛争解決やM&A、ファイナンスなど伝統的な企業法務業務をベースとしつつ、web3、AI、Fintech、ヘルスケアなど、新たな法領域のクライアント開拓も積極的に行っています。私自身も、スタートアップ・大手企業問わず、新たなテクノロジーを用いた事業の立ち上げを行うクライアントのサポートが多くなっています。一方で、伝統的な紛争解決も得意としており、現在も知的財産訴訟・紛争などに数多く関与しています。

web3やAIなどテクノロジーが絡む新しいビジネスの立ち上げ・ビジネスモデルの構築は、そもそも技術のキャッチアップに苦労するものですが、私を含めてZeLoの弁護士は皆、最先端技術への感度が高いです。適合するルールがいまだない領域での“イノベーションの実現”に向けて、法律事務所として貢献したいという思いからパブリック・アフェアーズ部門を立ち上げ、ルールメイキングに関与する活動も推進しています。

例えば、法令の解釈・適用関係が不明確なグレーゾーンの解消、法令改正・規制改革などの議論に参画し、クライアントに付加価値の高いサービスが提供できるよう努めています。また所内に、AI、web3、ヘルスケア、データ保護、プラットフォームビジネスなどのプラクティスグループを組成し、各グループ内で議論し、知見を深めています。

なかでもAIに関するビジネス領域は、非常に速いスピードで進化しています。例えば、最近話題となっている生成AIですが、それを「既存のサービスにどう活用するか」、あるいは「利用してどのような新たなサービスをつくろうか」といった相談を、様々な企業からいただいています。そこには、個人データの取り扱いや著作権関係など、多くの法的論点が生じます。議論が煮詰まっていないからこそ、この領域を得意とするZeLoが率先して研究し、その成果を社会に還元していくことが責務であると考えています。

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起業家/事業家としての取り組み

弁護士 小笠原 匡隆

経営者視点でのアドバイス

私と角田が「リーガルサービスを変革する」という理念を掲げてZeLoとLOTを創業した2017年当時に比べ、リーガルテックが受け入れられやすい世の中になったと感じます。現状では、法務をDX化していく流れは当たり前になってきていて、いずれの企業もリーガルテックの導入を検討されたことがあるといった状態になってきていると思っています。AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」、AI契約書管理システム「LegalForceキャビネ」といったプロダクトを利用いただくことで、企業法務担当者や弁護士から、「生産性が上がり、より高次の課題に向き合う時間ができた」という声を頂戴するのはやはりうれしいです。

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実際、ZeLoにおいても、LOTのプロダクトは必要不可欠となっています。私たちはこれを用いて従来の弁護士の顧問業務をアップデートする取り組みを始めました。それは、スタートアップや中小企業など、社内のリソース不足に悩む企業がZeLoを用いて法務機能を構築できるサービス「Legal Process Outsourcing(LPO)サービス」です。ZeLoの弁護士・パラリーガルが、LOTのプロダクトを活用しつつ、クライアントの業務フローの一部に組み入るかたちで、クライアントと一体となって法的課題を解決していくものです。今後、ZeLoもそうですが、LOTと法律事務所が連携してサービスを提供していく局面は増えていくと思います。

クライアントの経営者からは、「法務人材が足りない」というお話をよくうかがいます。その解決の手段としてDX化を進めたいというお声もいただきます。こうしたお悩みには、まずZeLoとして、多岐にわたる法務領域をカバーしつつ、ワンストップでサービス提供を行う――その過程で、必要に応じてDX化の推進もサポートしていくといったかたちでお応えしていきたいと思っています。

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また、ほかにも、実務的なご相談・ご依頼に加えて、経営的な視点を付加したアドバイスを求められることも非常に多いです。特に私は、ZeLoとLOTの両方の経営を見ていることから、法律をベースとしつつも、その枠を広げたようなご相談やご依頼、社会動向を鑑みて経営の意思決定に寄り添うようなアドバイスを求められます。例えば、「新規ビジネスをどういう方向に持っていけばよいか」「ビジネスをスケールさせるにはどのような優先順位で進めるべきか」といったご相談です。“既存の弁護士の枠にとらわれない相談・依頼”を受け、解決する――クライアントの皆さまには、そうした価値を柔軟に提供していきたいです。

展望

総合力で社会全体の新インフラ構築を目指す

2022年に日本政府が打ち出した「スタートアップ育成5か年計画」もあり、スタートアップ関連市場は、中長期的に見ればこれからも伸びていくと考えています。それに伴い、スタートアップの成長を支える法務の担い手が不足することも間違いありません。同時に、既存の法律では解決できない法的論点の表出など、複雑で高度な問題が増えていくことが予想されます。それをいかに組織的に解決するかに注力し、貢献していきたいと思います。

創業時から、当時は黎明期だったブロックチェーンをはじめ、web3周りを得意としていますが、直近で言えば、動きの早いAIなどの領域について、テクノロジーを含む情報をいち早くキャッチアップし、最大のアウトプットをクライアントに提供しています。今後も、事務所全体で、そうした最先端領域を積極的に開拓しつつ、クライアントに最高の付加価値を届けていきます。スタートアップの支援を一つの軸としつつ、伝統的な法務領域も深化させることで事務所としての総合力を高め、ZeLoとLOTがあらゆる経済活動の基盤、社会全体の新たなインフラになっていけるよう尽力していきたい。そして、すべての企業が、リーガル領域で効率的かつ生産性を上げて業務に取り組める――そのような未来を生み出す礎になりたいと思います。

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ZeLoでは、紛争解決やM&Aといった伝統的法務業務をベースにしながらも、最先端領域への感度が高く、ビジネスを理解したうえでクライアントに伴走できる専門家が揃っています。また、ビジネスチャットツールを用いたシームレスな法律相談など、クライアントとの垣根を払拭する様々なコミュニケーション手法を取り入れています。プロフェッショナリティとビジネス理解に長けた弁護士やパラリーガルを、法務部の一員として活用いただければ幸いです。

加えてLOTでは、契約書のレビューや締結後の管理業務をより高品質にかつ効率的に行い契約リスクを制御するために、リーガルテックのソフトウェアを提供しておりますので、法務のDX化を志向するすべての企業さまと弁護士の方々に活用いただければと思います。

弁護士 小笠原 匡隆