同事務所では、生え抜きのパートナーが多いことも特徴の一つだ。採用の段階から、将来パートナーとして活躍してもらうことを前提とし、「早い段階から、依頼者とコミュニケーションを取ってもらうようにしています。本人の意欲と責任感があれば成長できる機会は多いと思います」と難波弁護士が語るように、自立性を重視した育成方針だ。
また、長期的な視点に立って弁護士を育成。その一環として海外留学を奨励する。多くの弁護士が一年間海外のロースクールで学び二年目は海外のローファームで実務を経験している。
「留学はすぐに効果が出ないので意味がないという風潮を感じますが、長い目で見ると留学経験は貴重な財産になります。海外に関係する案件も増えていますので、語学を上達させることはもちろん必要です。しかしそれ以上に、現地の空気を吸って、法制度や裁判に関する異文化の考え方に触れ、理解することは留学することでしか得られない経験だと思うからです」と難波弁護士は海外留学の目的と意義を語る。
このように、将来を見据えてじっくり育成する風土が、同事務所の精鋭による組織作りの秘策だろう。