数々の功績のみならず、片岡氏の人柄にひかれて集まる弁護士も多い。持って生まれた性格と氏自身が認める、常に「和顔愛語(わげんあいご)」で他者に接する人だからか。二児の母でもあるパートナーの小林彩子弁護士は、所内の雰囲気をこう語る。
「真の意味でアットホーム。片岡が〝所員の家族も含めて〞大事に考えてくれるからでしょう。例えば、子育て中の弁護士が子供を連れてきて仕事をすることが許される。また、ITインフラが堅牢なので、専用回線を使い、自宅での作業も可能になっています。そのおかげで安心して仕事と家庭を両立できている所員も少なくありません。まさにワークライフバランスが尊重されています」
そうしたサポート体制は、片岡氏が小林明彦弁護士と当事務所創設以来の確固たる明文化された理念に基づく。
「人には〝各自内在する責任〞があります。自分が生きる責任、配偶者や子への責任、社会から期待される責任。また、所員として、顧客に期待いただく責任。そのバランスを大事にします」
このうち「顧客に期待いただく責任」実現のため、用意された制度がある。一つは責任パートナー制だ。不動産や債権の仕組み金融、銀行法、金商法、貸金、クレジット、電子マネー等の専門分野で、それぞれ緩やかなチームを組む。パートナーと中堅と若手の3名体制を基本として、案件の規模と内容によりフレキシブルなメンバーで組織的に対応する。これにより、顧客に知識と経験と遂行力をリーズナブルな価格で提供できる。