Vol.29
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(後列左から)小松良匡弁護士(63期)、片井慎一弁護士(64期)、菅原啓嗣弁護士(63期)、山下昌彦弁護士(64期)、武藤純人弁護士(64期)
(前列左から)風見和絵、柗野弘樹弁護士(60期)、村松謙一弁護士(35期)、室根智史

(後列左から)小松良匡弁護士(63期)、片井慎一弁護士(64期)、菅原啓嗣弁護士(63期)、山下昌彦弁護士(64期)、武藤純人弁護士(64期)
(前列左から)風見和絵、柗野弘樹弁護士(60期)、村松謙一弁護士(35期)、室根智史

STYLE OF WORK

#49

光麗法律事務所

「企業再建」に使命を抱き、情熱を注ぐ7名の志士

国内に数十人しかいないとされる企業再建専門弁護士が代表の弁護士事務所

光麗法律事務所

村松謙一氏は、国内に数十人しかいないとされる企業再建専門弁護士の一人。佐川急便の自主再建事件をはじめ、多数の再建型法的事件に関与し、延べ100社以上の企業・商店などを、倒産の窮地から救ってきた。そんな村松弁護士が代表を務めるのが、光麗法律事務所である。

「弁護士は私を含めて7名。60期以降の、若いメンバーばかりです。〝弟子〞はとらない主義でしたが、『企業再建弁護士として将来独立したい。村松のスキルとポリシーを学びたい』という若手たちの情熱に負けました」と、村松弁護士は笑う。

村松弁護士が事務所に来るのは、週に2日ほど。あとは全国の依頼者のもとに出向く。

「再建弁護士に事務所は必要ないと思っています。なぜなら、自分で経営者と社員に会ったり、その会社と社長室を見たりすることが必要だし、〝依頼主のもとに行き、寄り添う〞ことが大事だからです」

光麗法律事務所

一般的に、再建型事件にかかる期間は半年から1年。だが、村松弁護士の事務所は、最低でも3~5年はかかる案件を、常に10~20件抱えている。ゆえに若手の指導についても、大胆だ。

「5年先まで見据えて、若手を採用・指導しています。当事務所では入所1、2カ月で、破産、民事再生の申し立てをさせます。裁判所への書類の出し方、裁判官との話し方を実地で教え、時には債権者となる銀行頭取との交渉の場にも同席させる。普通の弁護士3年分の仕事を1年で経験できますから、大きな自信が生まれるのでしょう」

企業再建は、法的テクニック以上に〝経験値〞が求められる分野である。ゆえに、村松弁護士は、「事業再生ならば、M&Aで資本を投入し、経営者の刷新を図って存続させるのが主流だが、企業再建は、苦労を重ねてきた経営者と共に、最善の再建策を練って再生させねばならない」と考えている。

光麗法律事務所

「企業再建は、依頼者の人生に深く入り込む仕事です。ですから、相手の人間性や精神状態をしっかり見抜かなくてはいけない。腫れ物に触るように大事にしすぎてもいけないし、心の機微を読むなど、きめ細かなサポートも必要です。それにはやはり、仕事経験はもちろん、人生経験が不可欠なんですよ。これは一朝一夕で身につくものではありません。ですからうちでは、常に先輩が後輩に指導できるよう〝バディ〞を組ませます。私も若手とランチミーティングを行って、仕事の打ち合わせをしながらプライベートな相談に乗ることもある。そこでは、仕事仲間への感謝の気持ちの示し方などもアドバイスします。〝親御さんから息子さんを預かっている〞という気持ちで、全人格的に彼らを育てていきたいと思っているんですよ。特に若手の弁護士には、我が子のように接しています。まさに〝アットホーム〞な職場環境なのです」

村松弁護士は、単に優秀なだけの弁護士を育てるつもりはないと言う。「弁護士である前に皆、人間。〝人間力で勝負できる〞ことが、自分がよしとする弁護士像。そういう人間の集まりが事務所の理想形だ」とのことだ。

「だから、一緒に働きたい弁護士を選ぶ一番のポイントは、やはりハート。依頼者の気持ちを受けとめる熱意の強さです。そして依頼者のためにすぐ動ける行動力と体力、精神力の核となる〝家族など守るべき人がいるか〞も重視しています。企業を助けるとは、すなわち人を助けること。それが我々の仕事ですからね。ぜひ、こうした我々の熱い気持ちに共感してくれる、志の高い弁護士と共に働いていきたいですね」

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    再建弁護士の第一人者・清水直弁護士、兄弟子にあたる松嶋英機弁護士(西村あさひ法律事務所)のもとで学び、35歳で独立した村松弁護士。今でいう民事再生手続がわずか月に1件という"民事再生法黎明期"に、裁判所(東京地裁破産部)と一緒に企業再建分野の礎を築いてきた(現在は140〜160件/月)。著書『いのちの再建弁護士ー家族と会社を生き返らせる』(角川書店)は、村松弁護士の仕事への姿勢や熱意、生きざまに触れられる一冊
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    応接室に飾られた村松弁護士作のジオラマ群。「せっぱつまった依頼者がホッとできて、弁護士を身近に感じられる効果もある」
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    村松弁護士いわく、「うちは、かなり体育会系(笑)」。目上を敬う、下積みをいとわない。精神、スピード、チームワーク、粘り強さなどが、企業再建を専門とする弁護士に求められる資質だと考えている。