事業再生・倒産、金融・保険・不動産などを中心に企業法務を得意とする

東京、札幌、旭川にオフィスを構える、ほくと総合法律事務所。事業再生・倒産、金融・保険・不動産などを中心に、企業法務を主な得意分野とする法律事務所だ。
「札幌と旭川では、医療・交通事故・建築・労働など訴訟、倒産、コンプライアンス対応を、東京では、倒産・М&A、金融・保険、不動産、訴訟などを中心に取り扱っています。金融・保険に詳しい者が多く、その分野に関するご相談が増えています。3つのオフィスに共通するのは、民事再生など事業再生案件を多く取り扱う点ですね」と、中原健夫代表弁護士が事務所の特徴を教えてくれた。
これまで、航空会社スカイマークの民事再生手続など、多くの事業再生事案に事務所一丸で携わってきた。「お客さまのニーズに応えるため、いい結果に結び付けるため、東京と北海道以外でも、日本全国の親しい事務所に声をかけ、協働しながら案件に対応することも多々ありました。常に案件ごとに最適な布陣を考え、フットワーク軽く対応することを心がけています」
中原弁護士がかつて所属した事務所と合同で、勉強会や合宿を行うこともあるそうだ。ほくと総合法律事務所は、中原弁護士と設立メンバーを中心に、その同期や先輩・後輩が自然と集まり、〝人と人=点のつながり〞で拡大してきた事務所だが、日頃から仕事以外でも、そうした事務所間交流の機会を持つことで、〝面のつながり〞も意識し、組織としての厚みを増してきたというわけだ。
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札幌オフィス。左から津田秀太郎弁護士(55期)、窪田もとむ弁護士(26期)、坂本大蔵弁護士(57期)、後藤田環弁護士(新68期) -
旭川オフィス。左から成川毅弁護士(34期)、淺野綾子弁護士(新64期)
中原弁護士の旧知、石毛和夫弁護士は、〝ほくと〞ならではの強みを次のように語る。
「3年ほど前に大型民事再生案件の依頼を受けた際、私だけでは対応が難しいと判断。事務所をあげて取り組みたいと皆に相談したとたん、多くのメンバーが一斉に動き出し、他事務所の協力も即決まり、あっという間に最適の人員配置と役割分担が出来上がった。その時のチームビルディングのスピード、ダイナミズムが忘れられません。弁護士としての経験、技術、能力、誠実性など、絶対的な信頼でつながった仲間と仕事ができる安心感。そこにうちの強みがあると思っています」
なぜ、それほどチームワークがいいのか。その理由の一つは、所属する弁護士の多様な経歴にある。他法律事務所での勤務経験のみならず、例えば、保険会社・商社など民間企業での企業内弁護士、金融庁や産業再生機構の勤務経験者、あるいは元裁判官、元検察官、法学者など、多様な経歴を持った弁護士が集まっているのだ。中原弁護士は言う。
「皆、これまでに他の組織に所属した経験をふまえ、今所属している事務所のためにやっていこうという思いが強い。もちろん個々の力や専門も大事ですが、人のつながり、結束力で仕事を成し遂げていくことを重視する人が多いのです。修習生の頃、ある先輩が『どんな仕事をしたいか考えるのはいいことだが、より大事なのは誰と一緒に仕事をするか、誰のために仕事をするかだ』と話してくれました。それが弁護士としての私の起点になっています。法律事務所にとって人が唯一の資産です。人の縁を大事に、同じ価値観を持つ人たちと組織を育てていくことを理想に、これからも走り続けます」
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会議室3景/各会議室には、事務所名の由来である北斗七星にちなんだモチーフが飾られる。会議室Aには北斗七星を模したブルーの照明、会議室Bには“破軍星旗(戊辰戦争時、庄内藩が掲げた軍旗)”、会議室Cには柄杓などが飾られ、“ほくと”を印象づける -
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執務フロアにある小会議室で、頻繁に内部打ち合わせを行う。パートナー1~2名、アソシエイト2~3名のチームで行うことが多い -
出張機会の多い弁護士たちからの“お土産コーナー”。たくさん並んだお菓子すべてに“○○先生からです。賞味期限○まで!”と付せんが貼られるなど、事務局の細やかな心遣いが伝わる -
昨年11月に行った事務所旅行で山口を訪れた際の一枚