事務所探訪:2018年1月号 Vol.61

事務所探訪

アトーニーズマガジン 事務所探訪

多種多様な「働く場」としての法律事務所を、読者に代わり、編集部が取材します。事務所の理念・方針・特徴・こだわりや工夫が凝らされた事務所の“日常風景”を分かりやすくお伝えします。

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法律事務所ZeLo

リーガルサービスとテクノロジーの融合で、企業法務領域に“変革の波”をもたらす

小笠原匡隆弁護士と角田望弁護士が2017年に設立した、企業法務を中心に取り扱う法律事務所ZeLоは、創業理念に「From Zero to Legal Innovation――リーガルサービスの変革」を掲げる。その実現に向けて、両弁護士はリーガルテック分野のプロダクト開発を行う株式会社L e a g a l F o r c e(以下LF)を併せて創業。この挑戦の背景にある想いを、小笠原弁護士に伺った。
「弁護士業界は、他業種では考えられないような旧態依然とした慣習がいまだ色濃く残っています。例えば裁判所への書面の提出はファクスか郵送ですし、クライアントとのやりとりは主に面会か電話。また、業務は労働集約型で、個々の弁護士が持つ優れたノウハウや経験は属人的。それがクライアントに公平にシェアされていないと感じていました。そうした従来の弁護士の仕事の進め方、在り方を変革したい、最先端のテクノロジーを駆使して挑みたい――そう考えて独立しました」
つまりZeLoでは、LFのテクノロジーを活用した法律サービスを提供していくことを、主眼の一つとしている。
「まずは、契約書レビューや法律相談などについて、クライアントと弁護士とのコミュニケーションをクラウド上で完結させるサービスの提供を始めます。具体的には、我々が法律の実務家として仕事をするなかで〝不便〞と感じていた点を払拭し、クライアントにとってよりリーガルにアクセスしやすい環境を整えたサービスです。β版を一定のクライアントに対してクローズドで公開し、その反応を収集しながら改良を進めていきます」(角田弁護士)
設立からまだ日は浅いが、すでにМ&Aの契約交渉やデューデリジェンス、システム開発紛争、IPO支援、仮想通貨を新たに取り扱う企業へのリーガルアドバイスなど、多様な案件に関与。顧問契約も月に3、4社ずつ増えているとのこと。ZeLoらしい案件の話を、角田弁護士に聞いてみた。
「ある上場企業の中に入り込んで、法務部の仕事をしていることでしょうか。『有資格者を採用したいがフルコミットするほどの業務量はない』と悩んでいたクライアントに対して、我々が週2日、3時間ずつ常駐し、契約書レビューや法律相談などを引き受ける提案をしました。〝重ための顧問〞という感じですね。LFが開発しているプロダクトは、そのような弁護士の業務・サービスの提供を効率的かつ強力にサポートするもの。海外では〝リーガルプロセスアウトソーシング(法務業務の外部委託)〞と呼ばれ、アウトソーシング市場の成長分野として捉えられています。他事務所と差別化するためにも、独自開発のリーガルテックを活用しながら、企業への関与・アプローチを強化していきたいと思っています」
変革を起こすには、ビジョンを共有できる仲間が必要だ。小笠原弁護士に、採用方針などについて伺った。
「規模の拡大でいえば、2022年までに弁護士だけで最低でも50名体制にしたいと考えています。挑むべき市場の需要、クライアントの声は十分に捉えていますので、企業法務分野でのトップファームを目指していきたい。では、どんな方と働きたいか。採用基準は2つです。1つめは、我々のビジョンに共感できること。2つめは、創業者である私と角田よりも優秀な資質を有していること。ここでいう優秀とは、弁護士としての経験・能力は当然として、強いリーダーシップを持ち、成長意欲が旺盛な方を指します。我々とともに走っていただけば、〝日々、見える景色が変わることの面白さ〞にきっと気づいてもらえるはず。『一緒により良いサービスを創っていきたい!』という気概のある弁護士が、我々の仲間に数多く加わってくれることを願っています」

■プロフィール

  • 所在地/〒104-0033 東京都中央区新川2-1-4 プルーナビル 5階
  • TEL/03-6868-6770
  • http://zelojapan.com/
  • 2017年開設。弁護士6名、技術顧問1名、事務スタッフ1名。企業法務に特化し、訴訟・紛争解決、M&A・組織再編、IT・知的財産、ベンチャー支援、危機管理、ファンド、渉外(主にアジア)、事業再生、人事労務、ジェネラルコーポレート・コーポレートガバナンスなどを取り扱う。事務所名「ZeLo」は「零」からのInnovationを、“L”にはLegal Innovationと、「zelo」(情熱/イタリア語)」の意味を込めた。