紛争解決、会社法、経済法、労働法といった伝統的な分野はもとより、不正競争防止法などの知財分野では特に「技術、文化、国などの様々な要因が絡む最先端の問題」に挑戦し続けている同事務所。23年1月に、辻川昌徳弁護士と、小西絵美弁護士(75期)が新たに参画し、4名体制となった。辻川弁護士はこれまで、国内外の大手企業、中小企業、ベンチャー、医療法人、PEファンドなどをクライアントとする多様なM&Aを取り扱ってきた。独占禁止法、国際紛争、契約紛争、労働問題といった多数の訴訟案件にも携わり、顧問業務や社外役員の経験も豊富だ。辻川弁護士が、意気込みなどを語ってくれた。
「M&A、訴訟、ゼネラルコーポレートなど、私が得意とする分野を中心に、依頼者となる経営者の方々とこれまで以上にコミュニケーションを密に取り、きめ細やかな対応をしていきたいと思っています。当事務所に参画後、『依頼者がたどり着きたいゴールはどこか?』『“その先”で必要となるサービスは何か?』などについてじっくり考える時間が持てています。多くの対話を重ね、依頼者にとって有益で、メリハリのあるアドバイスを提供していく所存です」
そんな辻川弁護士のクライアントには、ベンチャー企業も多い。
「立ち上げ時から顧問としてお手伝いしているベンチャー企業が、資金調達などを行って成長していく過程をそばで見られることに大きな喜びを感じます。そうした醍醐味を、小西弁護士にもたくさん経験してほしいと思います」
実際、辻川弁護士は小西弁護士とは様々な案件で協働している。
「小西弁護士には案件の最初から最後までかかわってもらい、意見をどんどん述べてもらいます。小規模事務所ならではの二人三脚といったところですね。私自身、小西弁護士から学ぶことがたくさんあり、新たな刺激や発見に満ちた毎日です。当事務所は小規模ですが、我々には、豊富な知見と確かな実績があります。その実務をダイレクトに学べる環境であることは、若手弁護士にとって魅力的だと思います」
小西弁護士は、厚生労働省所管の独立行政法人、特許事務所、法律事務所等の勤務を経て司法試験に合格し、弁護士となったユニークな経歴の持ち主だ。
「知的財産法分野に興味があって当事務所に入所しました。今後もそこを軸として持ちつつ、プラスアルファの得意分野を見つけていきたいです。現在はIT関連の技術がかかわる法分野に興味がありますが、日々の業務に取り組むなかで、事務所の新たな軸となるようなものを見つけていきたいと思います」
末吉弁護士は、小西弁護士に関して、次のように語る。
「小西弁護士は当事務所に入所するまでの間に、10年以上の社会人経験、異業種経験を有しています。過去のキャリアをハンデではなく、きちんと弁護士としての今につなげていることに大変感心しました。彼女には、そのキャリアをぜひ“自分自身のウリ”として、これからも生かし続けてほしいと願っています」