同事務所は、取引金額1000億円を超える大型M&Aや、上場企業のTOB案件も取り扱う。また、私的整理の経験・実績を豊富に有し、事業再生の〝守備範囲〟は全国規模だ。高井・大宮両弁護士がかつて勤めた大手法律事務所からの紹介案件も多く、案件規模および種類は多種多様。最近は「特に〝統合効果〟が顕著」と、両弁護士。高井弁護士に、その一例を聞いた。
「大規模案件も基本的に所内の弁護士だけで対応可能です。得意分野が異なる弁護士の〝混成チーム〟を編成できるおかげで、多角的な視点で案件に取り組むことができます。統合によるスケールメリットは大きいですね。例えば、ある企業の会社法関連の事案で、当初はご相談案件で紛争化するかどうかは分からなかった案件が、その後複雑な訴訟に発展したことがありました。この時も、当初の段階から〝混成チーム〟を立ち上げており、会社法の解釈のみならず、紛争化した後の訴訟についても的確に対応。案件の規模や性質が途中で変化することは珍しくありませんが、そうした変化にも柔軟に対応できたことは、統合による実質的効果だったと思います」
大宮弁護士も、次のように話す。
「私は主に中堅・中小企業を中心とした事業再生と訴訟・紛争解決を取り扱ってきましたが、近年は海外取引の増加に伴い、海外が絡む案件が増えています。統合前は『ここから先は別の事務所に』と、知り合いの事務所に依頼せざるを得ないケースもありました。しかし現在は、高井&パートナーズで海外案件の経験を豊富に積んだ弁護士と〝混成チーム〟を組み、所内で案件を完結できています。お客さまにとってはもちろん、私自身も非常に安心感があります」
アソシエイトの堀口拓也弁護士、大塚啓寛弁護士、藤村揚洋弁護士に、それぞれの仕事のやりがいを聞いた。
「私はレックス出身で、企業の特定のフェーズに限定されず、スタートアップから事業再生まで〝企業の一生〟ともいうべき多様な案件に関与してきました。統合後は、高井&パートナーズが得意としてきたM&Aにも関与しています。案件の規模、クライアントの属性、検討の視点が異なるため、弁護士としての経験の幅が広がったと思います」(堀口弁護士)
「もともと関心があった人事労務分野の専門弁護士がいる、高井&パートナーズが出発点です。小規模な事務所ながら規模の大きな案件に携われ、案件の中核で実務経験を積めることが最大の魅力でした。その魅力は、統合して組織が大きくなっても変わっていません。訴訟・紛争解決を最大の強みとする弁護士との協働が増えて、多様な意見や視点を学ぶ機会が増えました。弁護士としての経験値を、着実に高められる環境だと感じています」(大塚弁護士)
「私も高井&パートナーズ出身です。案件の規模や種類が多様で、非常にバランスの取れた実務経験を積める事務所でしたが、統合後は大塚弁護士同様で、これまで関与の機会が少なかった事業再生や訴訟・紛争解決なども経験でき、実務対応分野の広がりを実感する毎日です」(藤村弁護士)
同事務所では、アソシエイトにも事務所経営への参画を促している。それも、若手弁護士にとっては仕事のやりがいとなる。堀口弁護士は言う。
「アソシエイトも、事務所の組織設計や運営にかかわる議論に参加しています。例えば私は、アソシエイトのキャリアプランや、留学・出向に関する制度設計を検討するタスクフォースに参加しています。早い段階から経営的な視点を持つことで、事務所経営を〝自分事〟として捉え、学ぶことができるのは、当事務所ならではの魅力だと思います」