Vol.63
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写真左から、木下昌彦弁護士(68期)、木南直樹弁護士(27期)、山川亜紀子弁護士(51期)、岡田和樹弁護士(27期)、横田香名弁護士(67期)

写真左から、木下昌彦弁護士(68期)、木南直樹弁護士(27期)、山川亜紀子弁護士(51期)、岡田和樹弁護士(27期)、横田香名弁護士(67期)

STYLE OF WORK

#115

Vanguard Tokyo 法律事務所

グローバル企業を顧客にリーガルサービスを提供。労働、訴訟・危機管理、金融規制のプロ集団

外資系企業に対して高度な日本法のアドバイスを行うことを得意とする

2017年9月に設立されたVanguard Tokyo 法律事務所(以下、VLT)。設立者は、山川亜紀子弁護士、岡田和樹弁護士、木南直樹弁護士。いずれも、国内訴訟、労働問題、危機管理、金融規制といった分野において、「Chambers」や「Legal500」などで高い評価を得ている腕利きの弁護士だ。三氏は、フレッシュフィールズ・ブルックハウス・デリンガーの出身である。近年の法律業務をめぐる国内外の環境変化を鑑み、前事務所と協議の結果、国内訴訟、労働分野、危機管理・調査対応、金融規制にかかわる業務を分離するかたちで独立した。

Vanguard Tokyo 法律事務所
「岡田、木南両弁護士は司法修習同期。お二人はいつでも、“生き生きと仕事を楽しんでいる”という印象です」(横田弁護士、木下弁護士)

事務所の特徴について、山川弁護士に伺った。

「私たちは、外資系企業に対して高度な日本法のアドバイスを行うことを得意としています。これまで、クライアントは金融機関が中心でしたが、独立してからはメーカーなどの別業種にも広がっています。フレッシュフィールズとは協力関係にあるので、その国際的ネットワークを活用しながら、高度なリーガルサービスを求めるクライアントに、適正なフィーでサービスを提供していきたいと考えています」

この間、VLTとして手がけてきたのは、グローバル企業の詐欺事件やハラスメントの社内調査および処遇についてのアドバイスなど。「私自身の仕事としては、ハラスメントの講演依頼や社員向けトレーニングの要請が増えています」と、山川弁護士。

「ハラスメント対策は欧米のほうが進んでいて、どの外資系企業にもグローバルの研修プログラムがあります。しかし、日本の文化・慣習などに合わせたトレーニングをしたいという外資系企業が増えています。そこで、日本の労働法などに詳しい我々に声がかかるのでしょう」

木南弁護士も、「日本に拠点を持たない海外の法律事務所が、我々の依頼者となるケースが増えていきそうです。また、我々は各自が専門分野を持っているので、例えば金融関連企業の不祥事絡みの調査案件など、シナジー効果が発揮できる案件を、一つのビジネス分野として確立していきたいです」と語る。

前事務所では、マネジメントなどに時間を割かなければならないことも多かった木南、岡田両弁護士。今は、仕事を一からつくりだす喜び、弁護士実務の面白さをあらためて実感する毎日だという。

Vanguard Tokyo 法律事務所

同事務所は、3年以内に弁護士を10名程度に増員する予定だ。パートナーの報酬は、「業務の専門性、事務所としての一体性、永続性の強化」に向くといわれる「ロックステップ方式」。現在、中堅どころの弁護士の参加を求めているが、この事務所にフィットするのはどんな弁護士か――木南弁護士と岡田弁護士の言葉にヒントがあった。

「私と岡田弁護士は43年間弁護士をやってきましたが、私自身は振り返れば、人生の約4分の3が仕事だけの生活です。そんな私だからこそ思うのは、『弁護士である前に、私たちは一人の人間である』ということ。弁護士として一流を目指すのは当然ですが、人としても一流になれるよう、また、ポテンシャルがある若い人たちが希望をもって弁護士を続けていけるような事務所をつくっていきたいですね」(木南弁護士)

「依頼人を元気づけることが弁護士の一番大事な役割です。そのためにはまず自分自身が元気なパワーを持っていることが大事。ですから、『仕事に淫してはならない』と、私は考えます。仕事は確かに面白いですし、時間をかけて、やればやるだけ成果が出ます。しかし、どんなに法律知識や技術が増えたとしても、依頼人のやる気を喚起できるわけではありません。仕事以外の自分の時間をきちんとつくり、人間的な魅力や深みを身につけ、依頼人を元気にできる弁護士であらねばならないと思っています」(岡田弁護士)

二人の言葉からもわかるように、「弁護士である前に、人として一流であれ」が、VLTのモットーだ。そんな弁護士を一人でも多く育てるべく、専門実務の教育体制はもちろん、新たな職務時間管理やIT技術の導入など、〝働きやすい環境の整備〞にも積極的に取り組む。真のリーガルプロフェッショナルを育成するための土壌づくりが、着々と進められている。

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    「弁護士の個室がない環境は数十年ぶり」という岡田、木南弁護士。「活気があって、気持ちが若返るようです(笑)」(岡田弁護士)。「各弁護士の仕事がよく見えるので、それが刺激になっています」(木南弁護士)。「人が増えても、この一体感は大事にしていきたい」(山川弁護士)。
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    「大ベテランの弁護士と、これほど近い環境で仕事ができる機会、助言をもらえる機会はほかにはありません!」(横田弁護士、木下弁護士)
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    棚に飾られた山川弁護士お気に入りのキャラクターグッズが微笑ましい
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    仕事納めの日、木南弁護士が手製の料理をふるまった