同社が掲げるミッションは、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」。その実現に向け、法務は「経営・事業への支援・提言・推進機能」「リーガル・コンプライアンスリスクマネジメント機能」「法務・コンプライアンス関連業務管理機能」すべての強化に挑む。
「我々は経営陣、他部門、グループ会社の戦略・方針・事情を熟知した、彼らにとって最も身近で頼れる存在として『よい町医者になろう』というスローガンのもと、国内法務、国際法務、M&A・投資案件、国内外の新規グループ会社設立・運営サポート、法務・コンプライアンス相談対応など幅広い業務に携わっています。近い将来にIPOを目指しているため、上場企業にふさわしいコンプライアンス・ガバナンス体制の強化も急務です。また中長期的には、人権侵害などESG観点でのリーガルリスクやレピュテーションリスク対応のための、全社方針企画と推進も図っていきます」(大日方氏)
航空機、自動車、機械などのメーカー、商社、金融機関、コンサルティングファームなど、国内外の多様な業界・企業から集まった同社のメンバーは、24年7月現在で約500名。うち、海外から参加したメンバーも10%程度と、増えつつある。「規程類の整備だけでも大変だが、そうした多様なメンバーと意見交換し、コミュニケーションできることが刺激的で、やりがいがある。セクショナリズムにも無縁で、すぐにワンチームになれる風土です」と、大日方氏。
最後に、同社で活躍できるのは、どのような資質を有する人材か、福田氏にうかがった。
「”100年に一度のモビリティ革命”の実現と、”誰もがいつでもどこでも移動できる産業・世界の構築”を目指したい。社内外の関係者とチームになって、”事業創造”を楽しみたい、そうした意欲・志向を持つ方にとっては、面白い仕事ができる職場です。一方でスタートアップならでは、走りながら考え、判断する場面が多く、”朝令暮改”も多々あります。許容度があり、変化を楽しめて”自力で階段を登れる(自律的・自働的に行動できる)人”でなければ、日常がストレスになってしまう恐れはあります。誰かが手をひっぱって、導いてくれる環境ではないのですが、”階段を登ろうとする人”には、周囲がバックアップを惜しまないことが当社のカルチャー。この環境を生かし、全体最適の観点から自働・発信し、”よいおせっかい”をかけられるような方と働いていきたいですね」