本社法務部所属の多くのメンバーが、法務以外の職にも任じてきた。法務部課長・小長谷真理氏も、駅で助役を務め、人事にも携わった経験を持つ。
「本社、支社、グループ会社間でジョブローテーションが行われます。会社から見れば組織活性化の一環ですが、多岐にわたる当社の事業を知り、そこで人とつながりを得ることは、その後の仕事の糧となります」
法務部内でいえば3グループのメンバーが入り交じって取り組む案件も多いという。
「他の主管部門とチームを組むこともよくあります。当社法務部では特定の法分野で専門性を究めるより、広く興味関心を持ち、チームワークとマネジメント力を発揮して仕事を進められる人が向いているかもしれません」と語る小長谷氏。
塚田氏に今後の展望を聞いた。
「経験者採用をはじめ、法務部門への異動希望者を募る社内公募制異動も活用し、法務部門の体制強化を図っています。特に人材育成、コンプライアンスなどに関する啓発活動、社内外との連携強化など、グループ会社経営に資する支援が本社法務に一層求められていることから、法務・コンプライアンス部門のニーズが高いグループ会社への、法務人材の異動も推進していきます。教育はOJTが基本ですが、社内の様々な部署・社員を対象とした、法分野に関する研修を多数開催しており、勉強できる機会が非常に多い会社です。現在、海外のロースクールへ社費留学しているメンバーもいますし、個々人のスキルアップのサポートはこれからも柔軟かつ積極的に検討していきます。当社事業に興味を持ち、チームで仕事を進めることにやりがいを感じていただける方と、共に働きたいと考えます」