同部のメンバーは、千葉の野田本社とグループ各社をつなぐ立場にある。担当各社に頻繁に出向くので、出張も多い。
「各社からの法律相談については、基本、直接会って状況確認をします。日頃から研修講師業務などを通じて担当先との交流は多いものの、意識的に法務から現場に声がけをするようにしています。また、私たちに求められるのは〝聞く姿勢・聞く力〞だと思いますので、当部独自でカウンセリング研修を行い、ヒアリング力を高める努力もしています」と、根岸氏。
食品業界にインハウスロイヤーがあまりいなかった9年前に入社したのが江夏康晴弁護士。
「1000人規模の人たちにインパクトを与える仕事がしたいと思い、インハウスロイヤーとなりました。もともと〝チームを組んで仕事がしたい〞という志向もあったので、仲間と一緒に大きなことができるという点も魅力でした」
江夏弁護士を採用したのは、当時法務課長だった根岸氏。
「会社法をはじめとした法的専門知識を強化したかったので、社内に弁護士がいたら助かると思って江夏を採用しました。法的知識はもちろん、重視したのは社風になじめるかどうか。彼は、相談しやすい雰囲気を持っていて、コミュニケーション能力も高い。いいチームワークをつくってくれる素質がありました。社内行事も楽しんで参加しますし、今では『江夏弁護士にコンプライアンスの講習に来てほしい』と声がかかるほどの人気です」
組織強化を狙い、「少しずつ増員体制をとっている」と、根岸氏。
「当社は北米、欧州、アジア、台湾、中国と各国に拠点を持っていて、英文契約書を見る機会も増えています。英語力を備えた方であれば、グローバルに活躍できる可能性が広がります。食に興味があり、コミュニケーション力、ヒアリング力、カウンセリング力に長けた、チームワークを大事にできる方を歓迎します」