新人でも一定年数と実績を鑑み“全員がパートナーに(前例では入所5年程度)”を前提に採用を行う。川﨑弁護士に、教育体制を聞いた。
「新人には事務的な面で指導担当が付きますが、専門分野を極めた弁護士が集まった“総合病院である”という考えのもと、事件については全弁護士と組む体制にしています。そのうえで自分が得意とする分野を定め、そして経営に深く関与するパートナーになるのか、専門分野を極めるパートナーとなるのか、本人の志向に照らして決めてもらう。大澤が月に1回個人面談を行うので、そうした場での気付きもキャリア形成のヒントにしてほしいと考えています」
大澤弁護士は55期、メンバーは62〜66期で構成。期が近いこともあって風通しがよく、自分の仕事の手を止めて相談に乗る風土が醸成されている。大澤弁護士は、今後の事務所の在り方を次のように語る。
「千葉にもいい事務所がたくさんあります。そこで私たちが存在意義を高めていくには、“この事件なら、よつば”と言われる得意分野を極めること。現在は重傷事故事件ですが、企業法務と相続分野もさらに深めていきたいと考えます。また、今も隣接士業、医療機関との強固なネットワークを築いていますが、弁護士数をまずは20名まで増やすという数値目標もあります。来年4月には支店も開設予定で、64期の経験弁護士が所長となる予定です。コミュニケーション能力、協調性、法的思考能力、ストレス耐性があり、依頼者の利益を第一に思える仲間と共に、事務所をもっと発展させていきたいですね」