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鹿野 晃司 Koji Kano
AI-EI法律事務所
パートナー弁護士
第二東京弁護士会所属

鹿野 晃司

困難なトラブルに見舞われた時の
“頼れる用心棒”として、
企業間紛争・訴訟の早期解決に尽力する

AI-EI法律事務所
パートナー弁護士

近年、取締役会や監査役などの機能不全による、コーポレートガバナンス関連のトラブルが増えている。企業不祥事などに絡み、社外役員を含む役員責任が問われるケースも多く見られる。当然だが、ビジネスにとってマイナス要素となるトラブルは早期に発見・解消し、前進するために使える時間とエネルギーを創出すべき。そうした時に、強い味方となってくれるのが、AI-EI法律事務所の鹿野晃司弁護士だ。商事関係・技術関連の訴訟・紛争解決に強みを持つ鹿野弁護士の、“これまでと、これから”を聞く。

弁護士の道

物理学から法学へ転向

弁護士 鹿野 晃司

高校卒業後は、物理学科に進学しました。物理学とは自然界を支配する原理原則(ルール)を探究して“数学という言語で表現”する学問――と、私は理解しています。そのように森羅万象を抽象化、体系化する点に魅力を感じ、理論物理学の研究者を目指していたのです。しかし、大学で圧倒的な数学のセンスを持つ友人に出会い、これでは勝負にならないと思って進路を変えることにしました。物理は深く掘り下げるほど、自分が理解し、発見したことを共有できる人が少なくなっていくのが寂しいと感じていたので、せっかく方向転換するなら、もっと人や社会と密接に関係した学問にしようと考えました。そして、当時、ロースクール制度ができたこともあって一念発起。理系を含めた多様なバックグラウンドを持つ人材が歓迎されていたこともあり、弁護士を目指して法学部に転入し、ロースクールに進学したのです。

ロースクール時代、思い出に残っている授業は、森脇純夫弁護士の民事実務の講義です。訴訟での“切ったはったの話”や訴訟のやりがいを聞き、「自分も訴訟に強い弁護士になりたい」という思いがふくらみました。そして修習終了後に、森脇弁護士が所属する石井法律事務所に入所。同事務所では、金融機関や総合建設会社などの代理人となり、訴訟案件に多く関与しました。

米国留学を経て、総合商社の法務部に約2年半出向します。商社では、国際取引や国内外のM&A・JV組成など、英語を含む取引系の案件についてみっちり鍛えられました。弁護士としての幅を広げてくれた貴重な場でしたが、同社で訴訟案件を法務担当者としてアサインされた時、「自分は、代理人として訴訟活動をしている瞬間が一番やりがいを感じる」ことを改めて実感。その会社でたまたまご縁ができた、“企業紛争・企業労務のブティックファーム”として評価の高いAI-EI法律事務所に入所し、現在に至ります。

得意分野

企業間紛争・訴訟を強みに

弁護士 鹿野 晃司

私の取り扱い業務の7~8割は、企業関係の訴訟・紛争解決です。取り扱いが多いのは、役員責任の追及訴訟、会社の支配権争いに関する訴訟・非訟、株式の帰属に関する訴訟や仮処分といった商事関係紛争です。そのほかにも、複雑な不動産担保に関する訴訟や、不動産売買時の説明義務違反が問題になる訴訟など、不動産関連の紛争も多く取り扱っています。また、物理学科出身であり、力学など基本的な物理についてのリテラシーがあるので、特に、建物の構造の脆弱性が問題となる建築訴訟やプラントの瑕疵に関する紛争、製造物責任訴訟なども得意としています。

例えば、建設会社側で関与した大規模建築物の瑕疵が問題となった損害賠償請求訴訟では、物理的な考察を踏まえて因果関係を否定するロジックを裁判所に提示し、勝訴のきっかけをつくることができました。また、発電施設の瑕疵を巡る紛争では、故障の原因に関する錯綜した議論を整理して提示する必要がありましたが、そうした作業は技術的なリテラシーがないと難しいため、物理学科出身というバックグラウンドが生かせていると思います。

こだわり

論理に情熱を込めて早期解決を目指す

弁護士 鹿野 晃司

AI-EI法律事務所は企業関係紛争に強みを持つブティックファームということもあり、当事務所に持ち込まれるのは複雑かつ難易度の高い案件ばかりです。しかし、そのような案件でも諦めずに事実関係や法律論を模索していくと、必ず一筋の光が見えてくるものであり、それをたぐり寄せつつ解決に導いた時の喜びは何ものにも代えがたいものです。

私が常に心がけているのは「ご依頼いただいたからには、自分にしかできない付加価値を提供する」ということ。事実関係を丁寧に押さえたうえで、裁判官に受け入れやすい法律論を事実関係と合致するよう構築し、一方、想定される相手方の反論にも気を配り、考え抜いて起案する。加えて、法的に可能な手続きや“道具立て”を可能な限り駆使する。

弁護士 鹿野 晃司

例えば、クライアントが事業上重要な不動産の引き渡しを求めていた案件では、前任の代理人が、正攻法(訴訟)で引渡請求をしていたものの、相手方が理不尽に訴訟を遅延させる戦術をとったため、控訴・上告まで考慮すると相当長期にわたり引き渡しが実現できないことが想定される状況でした。しかし、当事務所が案件を引き継いだ後は、仮処分や破産申し立ても駆使することで、早期の引き渡しを実現でき、クライアントから大変感謝されました。クライアントは、現在、その不動産を活用して事業を拡大することができています。

もう一つ、私が大切にしているのは、“明確なロジック+その主張は正当だという気迫・情熱を書面に込める”ということです。書面では数学の証明問題を解く時と同じように、誰が見ても納得できて説得力のある議論を展開することを心がけていますが、やはり書面を読んで判断する裁判官は人ですから、ロジックだけでなく「この主張は正当なのだ」という気迫がこもっていると、伝わり方が違ってくると思っています。そのような気迫のこもった書面を書くためには、自分自身が心から、「依頼者側で主張する内容が正当だ」と確信している必要があります。その確信に至るためには、やはり現場に足を運んで証拠を探し、入念なリサーチをして、必要な事実関係と法律をマスターしたうえで議論をするという基本が重要であり、これを徹底しています。

弁護士 鹿野 晃司

展望

依頼者の“頼れる用心棒”となるために

誰しも、困難な紛争案件の当事者になどなりたくありませんが、もし紛争に巻き込まれた場合、“すべてを委ねられる、頼れる代理人”がいてくれたら、本当に救われる思いがします。これは、私が企業に出向していた時、様々な紛争案件に企業側でかかわってきたから実感できることです。かつて私自身が企業の法務担当者の立場でAI-EI法律事務所に依頼した際、代表の森倫洋弁護士はとても頼りがいがあると感じましたが、そのように感じたのは、成果物の品質が高いというだけでなく、選択した戦略や、相手方と裁判所の動きについて、納得できるかたちで見立てを説明してくれたことにあったのだと思います。私もあの時の森弁護士と同じように、クライアントが困難なトラブルに見舞われた時には、“頼れる用心棒”のような存在でありたい。そのために、これからもクライアントの期待を上回る仕事をしていきたいと思っています。

弁護士 鹿野 晃司

事務所の特徴

元裁判官の仲間との協働体制

弁護士 鹿野 晃司

当事務所は、一つひとつの事件対応がオーダーメイド型で、複雑かつ高度、場合によってはニッチな種類の事件を取り扱う機会も多くありますが、そのような時に心強いのが、元裁判官を含む様々なバックグラウンドを持つ同僚たちです。代表の森弁護士は裁判官時代も含めた膨大な案件処理の経験を有しているので、裁判所に受け入れられやすい主張の構成などについて日頃から相談し、アドバイスをもらっています。また当事務所は、東京高裁部総括判事などを歴任し、行政事件や労働事件に豊富な知見を有する定塚誠弁護士を顧問に迎えています。最近でも、クライアントの事業に必要な許認可を得るために官公庁との折衝を担当した案件で、訴訟になった場合の見通しを含めて定塚弁護士からアドバイスをもらうことで、自信をもって折衝に臨むことができました。また、後輩の植木麻里弁護士も元裁判官ですが、東京地裁の調停・建築部での勤務経験があるので、建築関係紛争を取り扱う際には植木弁護士にチームに入ってもらい、最新の裁判所の実務や肌感覚を踏まえた対応をしています。
このように、元裁判官をはじめとする様々なバックグラウンド持つ仲間と協働することで複眼的な案件処理をできることが、当事務所の強みです。

  • 弁護士 鹿野 晃司
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紛争解決は、初動が非常に重要です。初期段階で保全処分を効果的に打てるかで、その後の解決のスピードが大きく違ってくることもあります。トラブルに巻き込まれないのが一番ですが、もしもトラブルになった場合には、できるだけ早くご相談ください。企業法務は専門化が進んでいますが、“餅は餅屋”で、どんな分野の案件でも、いったん紛争になれば、訴訟・紛争解決の経験が豊富な弁護士にご相談いただくことが早期解決への近道です。早期解決が当事務所の方針でもあり、私たちはそのための技術を豊富に有しています。依頼者ご自身が、前向きな活動に使うべき時間とエネルギーを増やせるよう、サポートさせていただきます。

弁護士 鹿野 晃司