「起業を成功させるためのノウハウに『ナンバーワンになる』というのがありますよね。たとえば日本で一番高い山はすぐに分かりますが、二番目になった途端に名前が出てこない。それを弁護士業界で考えたら、刑事事件の分野には技術も経験も豊富な先生はいらっしゃるけれど、一般市民からは誰が刑事弁護に熱心な弁護士か見えにくい。であれば刑事弁護専門を打ち出せば依頼者のニーズを取り込めるはずだし、事件を受けることで経験も自然と身についていく。そう確信して事務所を立ち上げました」(岡野武志弁護士・現61期)
私選の刑事弁護専門を看板に昨年9月、産声をあげたアトム東京法律事務所。設立にあたっては集客の仕方が肝と考え、ウェブマーケティングを徹底研究。数カ月をかけて作り上げた入魂のサイトは実例などの具体的な情報、万全のSEO対策で数多くの依頼者を呼びこんだ。
設立からわずか1年で受任件数は年間100を優に超えるペースに。最近では薬物問題などに関するメディアへの出演依頼も急増している。