Vol.26
HOME事務所探訪エクレシア法律事務所
  • ▼弁護士のブランディング支援サービス

    Business Lawyer's Marketing Service
  • ▼弁護士向け求人検索サービス

    想いを仕事にかえていく 弁護士転職.JP
  • ▼弁護士のキャリア形成支援サービス

    弁護士キャリアコンシェルジュ
  • 当社サービス・ビジネス全般に関するお問い合わせ

前列左より、栗原直子弁護士(新64期)、茅沼英幸弁護士(37期)、松浦麻里沙弁護士(新62期)。後列左より、岡本泰典弁講士(新64期)、青木芳之弁護士(59期)、小宮豊弁護士(新63期)、配島大輔弁護士(新62期)、菱沼秀樹弁護士(新63期)、江藤朝樹弁護士(新63期)

前列左より、栗原直子弁護士(新64期)、茅沼英幸弁護士(37期)、松浦麻里沙弁護士(新62期)。後列左より、岡本泰典弁講士(新64期)、青木芳之弁護士(59期)、小宮豊弁護士(新63期)、配島大輔弁護士(新62期)、菱沼秀樹弁護士(新63期)、江藤朝樹弁護士(新63期)

STYLE OF WORK

#45

エクレシア法律事務所

事務所の経営と後進育成に注力し、「法律事務所のあるべき未来」を模索する

埼玉県越谷市に居を構える“マチベン”的、法律事務所

エクレシア法律事務所

埼玉県越谷市に本拠を構えるエクレシア法律事務所は、主に一般民事事件を扱っている。自社ビル屋上の看板は最寄り駅を発着する電車からも見えるため、事務所の存在は地域市民に浸透している。所長弁護士の茅沼英幸氏に、事務所の特徴を聞いた。

「借金系、相続・遺言、交通事故の依頼が多くを占め、ほぼ個人が対象です。〝誰もが相談しやすく入りやすい法律事務所づくり〞を心がけてきたおかげで、地域での認知度が上がってきたのか、毎日4件前後の新規事件を受任しています。即日相談を原則とし、アポなしの飛び込みも受け付け、さながら〝町の法律医院〞というところです」

もともと東京都内の事務所に勤めていた茅沼氏が、なぜ地縁のない越谷市で開業したのか。

「結論からいえば、法的サポートを必要とする人が多いのに、弁護士数が少ない地域だったからです。開業前に、司法統計年報で裁判所管内の人口・事件数に対する弁護士数を調べるなど綿密な調査を行って選んだのが、この場所でした。国会図書館にも足を運び管内の人口推移と今後の見通しも調査しました」

そんな独立に向けての行程を弁護士仲間は、驚くという。

「しかし、事前のマーケティングも相談者の利用しやすさへの努力も、一般企業の経営者なら当たり前にしていることです」

  • エクレシア法律事務所
    事務所の雰囲気は、"和気あいあい"。弁護士の個室はなく、コミュニケーションは活発。週に3、4回行われる「事例研究」は、他の弁護士の経験を疑似体験することで、スキルアップを図る大切な機会だ
  • エクレシア法律事務所
    エクレシア法律事務所では、受付から見渡せる執務兼事務スペースが2階に、応接・会議室が1階と3階に位置する。2階から3階までは吹き抜けになっていて、明るく開放的な印象。「迷ったり悩んだりしている相談者の気持ちが、ここに来ることで少しでも軽くなり、前向きになってもらえるよう、所内のデザインやレイアウトを熟考した結果こうなりました」(茅沼氏)

自身を〝経営者である〞と自負する茅沼氏は、弁護士実務と経営を峻別する。

「依頼の電話は私が受けますが、面談は適切なメンバーに割り当て、任せます。ただし面談後は必ず、詳細を報告させて、アドバイスします。その時に有用と判断した案件は、〝事例研究〞の題材にし、その日のうちに弁護士間で内容を共有。そうやって、私自身は事務所の経営に徹し、実務をメンバーに任せることで、いち早く彼らが成長することを実現し、多くの案件に迅速に対処することで経営の効率化を目指しています」

また茅沼氏は、社会人経験のある弁護士を積極的に採用する。

「扱う案件の多くで、個人の人生に深く関わる、ナマでどろどろした事象に直面します。ゆえに、うちの弁護士に必要なのは〝社会の事実をまとめあげて処理する能力〞。社会人経験のある人材は、そこで優れた能力を発揮してくれます」

茅沼氏以外に弁護士は8名おり、大半が60期代の若手弁護士だ。このうち半数が、金融系企業やコンサルティングファームや音楽ソフト制作企業で社会人経験を積んでから弁護士となった人材。

例えば、信託銀行で管理職を経た後に弁護士となった菱沼秀樹弁護士。中小企業経営者の経営相談はお手の物だ。また、ある民事再生手続で「申請者の今後1年間の資金繰り予定表を提出せよ」と裁判所から求められた際は、かつての経験を生かして該当書類作成を異例のスピードで仕上げた。若手弁護士の一人である菱沼氏は、ここで働く魅力を次のように語る。

「扱う事件の種類は債務整理や離婚など多岐に渡ります。個人に密着した事件で、依頼者のために全力を尽くして仕事ができることがやりがいです。また事務所の風通しの良さは抜群。〝弁護士も事務員も遠慮なく意見交換できる環境に〞と、〝日常のおしゃべりをとがめない〞のが、所長の方針。そのため業務以外の子育ての話にも花が咲く(笑)。気持ちが通じ合い、信頼し合える仲間が集う、最高の事務所だと実感しています」

  • エクレシア法律事務所
  • エクレシア法律事務所