Vol.37
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柏木総合法律事務所の所属弁護士および事務スタッフのみなさん

柏木総合法律事務所の所属弁護士および事務スタッフのみなさん

STYLE OF WORK

#65

柏木総合法律事務所

一騎当千の“バリスタ(法廷弁護士)”が揃う。企業法務分野で55年の歴史と実績を誇る事務所

コンプライアンス案件や国際商事中世紛争を多く取り扱う

柏木総合法律事務所
柏木秀一弁護士(代表パートナー)

柏木総合法律事務所の設立は1959年。今年90歳となる柏木薫弁護士が創設者である。柏木弁護士は80歳の年に法学博士号を取得した傑物で、現在もオフカウンセルとして同事務所の支柱的存在を任じている。氏は事務所開設以前、いわゆる「造船疑獄事件(53年)」や、選挙違反事件、贈収賄事件など、様々な刑事事件に関与してきた。

「創設者の柏木はそうした事件を扱う中で、経済界の様々な方々との交流を持ちながら、企業法務全般を軸として、当事務所を成長させてきました」と、代表パートナーの一人である松浦康治弁護士は語る。

柏木総合法律事務所
松浦康治弁護士(代表パートナー)

以来、総合商社、メーカー、総合デベロッパーなどをはじめとする国内大手企業および、海外クライアントの企業取引、訴訟・仲裁代理などの案件を取り扱ってきた。最近の傾向について、福井琢弁護士に尋ねた。

「それぞれの弁護士により異なりますが、広い意味でのコンプライアンスに関係する案件、予防法務・戦略法務的な活動が増えていることは、間違いありません。第三者委員会への関与もしかりです。特に独占禁止法に絡む案件が、国内および海外でも増加しています。また、経済環境の変化に影響される労働問題やM&A、各弁護士が担当する企業内でのグループ統合・再編などについては常時動いている状況です」

柏木総合法律事務所
福井琢弁護士(代表パートナー)

同事務所の特徴に、80年代から国際商事仲裁紛争(事件)を多く取り扱ってきたことが挙げられる。柏木秀一弁護士や福井琢弁護士が中心となって、それらに関与してきた。その頃より外国法事務弁護士が常時1名所属しており、現在は、ムーン・キ・チャイ外国法事務弁護士がその任に就く。チャイ弁護士が見る、この事務所の風土は次のとおりだ。

「アメリカの法律事務所は概してリーガル“ビジネス”の側面が強く感じられますが、それと比較すれば、特にこの事務所の場合、依頼者に向けたリーガル“サービス”に重点が置かれていると思います。しかもその“サービスの提供”において、極めて職人気質な姿勢の弁護士が揃っています」

柏木総合法律事務所
外国法事務弁護士のムーン・キ・チャイ弁護士。各々の得意分野は異なるが、経験を積んだ“リティゲーターであること”が共通項だ

このような弁護士が揃う背景を、柏木秀一弁護士が説明する。

「我々は、自らを“一流のバリスタである”と自負しています。創設時から掲げてきたのも、“一人前の法廷弁護士たれ”でした。裁判・訴訟は、弁護士に求められる一番大切な仕事です。もちろん、事務弁護士としての業務も行いますが、バリスタとしての視点を持って、企業法務に関するあらゆる責務を果たすことが、基本だと考えます」

続けて柏木弁護士に、教育と採用について聞いた。

「若手弁護士もそのように養成していくために、徹底したマンツーマン教育で、昔ながらの“徒弟制度”を採用しています。若手弁護士は各パートナーに付き、依頼者のもとへ共に出向き、事件受任から終結までのすべてを学びます。パートナーは、細かいことでいえば事務所が依頼者へどう請求しているか、そうしたところまでオープンにし、事件はもとより、事務所経営のノウハウに相当することまで、若手に学んでもらうべく尽力します。これがおそらく“職人気質な弁護士”が揃う要因でしょうね。今、我々は新67期の弁護士の採用を考えています。当事務所のこうした風土に共感し、事務所の将来を担おうという気概のある方と、ぜひ共に働きたい。事務所員全員がそう望んでいます」

柏木総合法律事務所
「若手弁護士が“一人前になった”と言われるには、早い人でも2、3年かかる。パートナーは彼らをきちんと育てることに責任を持って臨んでいる」と松浦弁護士。弁護士会主催のセミナーなどへの参加も奨励。内容をレポートとして提出し、弁護士同士で共有する
  • 柏木総合法律事務所
    オフィスは事務スタッフの島を中央に配置。それを弁護士の執務スペースが取り囲む
  • 柏木総合法律事務所
    執務スペースはパーティションで仕切り、完全に個室化しないことで、事務スタッフも若手弁護士も報告・連絡・相談がしやすい環境となっている