同事務所は金融法務を中心とした専門性の高い案件に関与する。契約書作成はもちろん、複雑な紛争にも対応している。依頼者はメガバンク、地銀、信託、証券、ノンバンク、ファンド、不動産会社、アセットマネジメント会社など。これから成長が期待される介護・医療などのヘルスケア分野、エネルギー関連を手掛ける企業の依頼もある。
「我々は少数でありながら、大手法律事務所と同じクオリティで仕事をしていると認められており、ありがたいことに新たなファイナンスの仕組みづくりの案件も多くご依頼いただいています。それが我々の誇りです」
金融庁への出向経験があり、金商法、資産流動化法、投信法、不特法などの法改正に関与し、“運用する側”の論理を熟知した本村弁護士がジョインしたことも事務所の存在感を高めた。そして、稲葉弁護士は金融ビッグバンから現在までを見渡してきた金融法務のプロフェッショナル。牛山弁護士は不動産取引のほか、再生エネルギーなど、新分野でのプロジェクトファイナンスを得意とし、正田弁護士は資産流動化や、新たな仕組みを利用した特殊なファイナンス案件を数多く手がける。それぞれが金融法務の中でも得意とする分野を有し、知見とノウハウを提供し合って協働できるのが、同事務所の最大の強みだろう。
「期が近いこともあってよく話し合いますので、誰が何を得意としているかは熟知しています。協力し、融通し、互いのノウハウを共有して、依頼者にとって最善のリーガルサービスを提供し、新規案件に取り組んでいく。それが我々のスタイルです。また、当事務所では依頼者の窓口としてアソシエイトを前面に出し、主体的に考えることを心がけていますが、その分、アソシエイトの動きへの目配りは欠かしませんし、相談事には頼まれなくても乗る(笑)、という風土です」と牛山弁護士は語る。