Vol.47
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時﨑真代弁護士(62期)、竹森現紗弁護士(61期)、室島洋司法書士

時﨑真代弁護士(62期)、竹森現紗弁護士(61期)、室島洋司法書士

STYLE OF WORK

#84

アリシア銀座法律事務所

若手女性弁護士が描く新たなロールモデル。目指すは、強く、しなやかな事務所経営

企業法務、相続、離婚問題を3本柱に掲げ銀座に居を構える法律事務所

アリシア銀座法律事務所
竹森弁護士は、慶應義塾大学総合政策学部卒業後、金沢大学大学院法務研究科を修了。西村あさひ法律事務所、八代国際法律事務所を経て、現在に至る。自身の経験を生かして、法律と心のケアの両面から、働く女性の自立支援活動などにも積極的に参加している

アリシア銀座法律事務所は、企業法務、相続、離婚問題を3本柱にリーガルサービスを提供する設立3年目の事務所である。同事務所代表の竹森現紗弁護士が32歳の時に開業。竹森弁護士は、司法修習後、大手渉外事務所に入所し、2年間ジェネラルコーポレート部門でM&A案件などに携わった経歴を持つ。

今もなお、独立の道を選ぶ女性弁護士は多くない。なぜ竹森弁護士はその選択をしたのか、きっかけや経緯を尋ねた。

「渉外事務所で働いていた時、裁判所で訴訟記録の閲覧をする機会があったのですが、手続きの仕方がわからない。2年も弁護士をしていて、こんなことも知らない自分に愕然としました。当時はチームで仕事をしていましたが、事務所を離れた時に一人で仕事ができるのかと考えると、今のままの自分ではダメだと思い退職を決意しました。しかし、弁護士としてのスキルはまだまだ足りない。そこで企業法務を扱う事務所に席を借り、いわゆる軒弁になったんです」

アリシア銀座法律事務所
各自の目標やライフスタイルに応じた働き方も受け入れている竹森弁護士。「うちは自分の仕事をきちんとやれば、自宅作業でも16時終業でもOK。働き方は自由です」

法テラスや弁護士会の法律相談名簿に登録し、メーリングリストもフル活用。債務整理や離婚、当番弁護などの刑事事件も「片っ端から引き受けた」と、竹森弁護士は当時を振り返る。

「弁護士として独り立ちしたい、目の前の人の役に立ちたい、仕事も欲しい(笑)、そんな思いで突き進みました。すると徐々に“自分の顧客”も生まれ、事務所との契約が切れるタイミングで、開業を決めました」

2012年、前身となる世田谷総合法律事務所を開業。その翌年、現事務所名に変更し、銀座に移転して以降も、独立当時の顧客(企業)が継続している。現在は、“3本柱”以外の残り4分の1が交通事故や債権回収などの一般民事事件。企業法務は契約書作成や人事労務、コンプライアンス関連のほか、社員の相談も受ける。相続では相続診断協会の理事を務め、講演も頻繁に行っている。営業活動は、顧客や知人の紹介が主だという。

「私の長所は、“いかにも先生”ではなく、気軽に話せる雰囲気があることかもしれません。営業活動もガツガツせず、ふと困った時に思い出してもらえるような接し方、関係性を大事にしています。『他の弁護士なら、もっと早く仕事につなげられるだろうな』と思うこともしばしば(笑)。でも、それが今の私らしい弁護士としてのスタイルなのです」

来所する相談者に対しても、決して煽ったりしない。

「相続や離婚など、家族や男女の問題は、こじれると長引きます。相談者にとって何が利益かを考えると“できる限り、もめずにまとめる”が一番。当然、戦うべき時は戦いますが、語弊を恐れずにいえば“戦わない弁護士”といわれてもいいと思っているくらいです」

そんな柔らかく、しなやかな弁護・仕事スタイルが竹森弁護士の特徴だ。最後に事務所の今後について聞いた。

「元々、私が弁護士として携わりたいと思っていたのは、医療機関のサポートでした。病院は人が究極に困った時に訪れる場所。常によりよい場所を目指してほしいし、そのお手伝いをしたい。もともと渉外事務所時代も、病院関係や薬事法が絡む業務を担当させてもらっていました。独立後しばらくは、幅広い分野の案件を必死でやってきましたが、実は昨年、乳がんが見つかり、入院して手術を受けたんです。幸い初期だったので仕事にも無事復帰できましたが、病院側の法務に携わりたいという思いが再燃しました。まずは手術の同意書等の書面や労務管理などを手始めとし、病院関連分野を開拓していきます。また、経営的には、事務所運営を安定させるために、優れた人材を採用し、規模を拡大していきたい。私自身“ワークライフバランスの充実+稼ぐ”というのは大事なことだと思っています。ただし、そのためには必死で頑張る時期も不可欠。明確な目標と覚悟を持って『この分野を開拓したい』『地方で開業したい』と考える弁護士を積極的に応援できる事務所にしていくことも、一つの目標です」

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    進捗管理、顧客へのメールチェックなども丁寧に指導する竹森弁護士。少人数なので打ち合わせも会議も随時。「みんな甘い物好きなので、お菓子を持ち寄って休憩することも多いですよ」
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    来所した顧客に感謝とPRを兼ねて配る事務所名入り扇子
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    問題を抱え、落ち着かない気持ちで来所する人は多い。少しでも心が休まればと考えて飾る、アロマディフューザーやぬいぐるみは“癒やしのおもてなし”