事業再生、およびIPОを目指すベンチャー企業などの法的支援を得意とする、大知法律事務所。パートナーの金井暁弁護士、西野比呂子弁護士、高野哲也弁護士の3名が事務所の要だ。金井弁護士に、強みを聞いた。
「私は、事業再生、それに絡むМ&Aや組織再編、訴訟・紛争解決などを得意としています。西野弁護士は一般企業法務の経験を土台に、金融法務で専門性を発揮。また、きめ細やかな対応で、クライアントとなる経営者から信頼を得ています。そして、高野弁護士は会社法・金商法分野に強みを持っており、これらを含めて様々な法分野が絡む事業再生や、複雑な案件の時は、一緒に論理構成の検討や交渉を行っています」
取り扱い案件の約5割を占める事業再生では、公認会計士、税理士、ファイナンシャルアドバイザーなど複数の専門家とのチームアップが重要。金井弁護士は、全体のスキームを描いて実行することに長けており、それを支えているのが西野弁護士と高野弁護士という関係性だ。これまで、上場企業の民事再生事件における申立代理人業務や、私的整理による事業再生・再編業務などに関与してきた。
「最近関与した大型の私的整理では、金融機関が30行近くあって、その調整に難儀しました。スポンサー、債権者、様々な利害関係者の要請をまとめるにあたり、信頼できる他の法律事務所とも協働して昼夜を問わず奮闘。高野弁護士はメガバンクへの出向経験もあるので、頼りになりました」と、金井弁護士。
また航空会社の民事再生手続の際は、債権者がほぼ海外企業だったので、契約書作成・レビューなどで、西野弁護士の存在が欠かせなかったそうだ。ちなみに昨年からオフィスシェアをしているヒューズ・ハバード&リード外国法事務弁護士事務所は、西野弁護士のもたらしたご縁だという。
「オフィスシェアをきっかけに、国際的なネットワークを利用しやすい環境になったので、海外が絡む案件で、ぜひ協働していきたい」と、金井弁護士は期待を語る。