中山国際法律事務所は、中山達樹弁護士が2015年に設立した事務所。中山弁護士は、「アジアに拠点を開いた日本初の法律事務所」として知られる三宅・山崎法律事務所(現三宅・牛嶋・今村法律事務所)で国際法務の経験を積み、初の日本人弁護士としてシンガポールのDrew&Napier法律事務所に勤務した経験を持つ。「アジア法務のパイオニア」として知られ、ASEAN各国市場に造詣が深い。取り扱う業務の約7割が海外案件(そのうちの7割ほどがアジア案件)で、年間で20回(計90日)ほど海外出張に出かけるという。また、IPBA(環太平洋法曹協会)の役員を長く務めており、そのネットワークからの仕事依頼も多い。これまで具体的には、どのような案件に関与してきたのか聞かせてもらった。
「国際取引全般、特にアジア新興国への日系企業の進出やM&A、撤退などに多く関与しています。世界的ボクサーでフィリピンの上院議員でもあるマニー・パッキャオ氏が日本でボクシングジムを開設する際の法的サポートなども行いました。最近は、私が得た〝現場の肌感覚・経営感覚〞を武器に、海外拠点の法務・コンプライアンスの監査・往査を新ビジネス領域として開拓中です」
中山弁護士にとってASEANでの仕事の醍醐味は何なのか。