同社は、世界最大級の金融サービス機関であるプルデンシャル・ファイナンシャルの一員として、1987年に設立された。そのビジネスをサポートする法務チームは、ジョナサン S・マラマド氏(チーフ・リーガル・オフィサー)、西辻啓介氏(チームリーダー)以下6名の社員からなる。知的財産権関連と立法動向のチェック、取締役会事務局などに関しては専門の担当者を置くものの、法務相談や契約書関連、訴訟対応などの日常業務に関しては、特に専門の担当者を設けることなどはせず、全員がフォローできる体制を敷いている。
「あえて当社法務チームの仕事の特徴を挙げれば、レベルの高い法務相談が頻繁にあることでしょうか」と西辻氏は言う。
同社は、ライフプランナーというクオリティの高い営業社員によるコンサルティングセールスをベースに、オーダーメイドの保険を提供する。それだけに、顧客の要望を満たすためにクリアにすべき法的課題は、多種多様だ。
「他社がやらないようなビジネスモデルの検討なども常に行われていますから、それが関連法規に抵触しないか、といった問い合わせもよくあります。法令に明確な定めがなく、簡単には結論を出せないことも多いのですが、常にどうしたらビジネスを実行できるか、お客さまの役に立てるのか、という視点で対応するように心がけています」
法務チームのバックボーンにあるのは、「我々はプルデンシャル生命のミッションを支えているのだ、という使命感」だとマラマド氏は説明する。
「当社のミッションは、顧客の一人ひとりが経済的な保障と心の平和を得ることができるように、最高のサービスを提供すること。『生命保険の魔法の力』を知っていただき、お届けすることなのです。簡単な業務ばかりではありません。けれども、常にそういう当社の目的、存在意義に立ち返ることで、法務として何をすべきなのかがおのずと明らかになってくる、と私は確信しています」