「新サービス立ち上げなどのプロジェクトは、常にユニークで多彩です。思わず頭を抱えてしまう相談もありますが、アイデアを実現するために事業と一緒に知恵を絞る毎日は、法務として飽きがくることはありません」と、西川氏。法務部創設時からのメンバーで、法務部長を務めている渡邊真氏は、それを体現してきた人物だ。渡邊氏は、同社のコアとなるサービスの立ち上げ、M&A、球団設立、JASDAQから東証一部への市場変更など、数多くのダイナミックなプロジェクトに関与してきた。渡邊氏が手がけてきたような仕事は、若手でも望めば得られる機会があると、西川氏は語る。
「日々、様々な規模で新規サービス・機能がリリースされています。それらの法務チェックは、〝ありえないスピード感〞で対応を求められることがほとんど(笑)。本音をいえば、スキームの検討から、提案にも時間をかけたい。だからこそうちのメンバーは先んじて、現場に〝仕事を取りにいく〞。日常業務をこなす一方、既存の法律が想定していない新ビジネスを事業部と共に考える――そんなクリエイティブな取り組みを楽しめる人なら、必ずやりがいある仕事ができる環境です」
さて、周知のとおり同社の社内公用語は英語だ。実際、業務でどれほど必要なのか。西川氏は「開発部門など外国籍社員が多い部門からの相談は英語になることがありますが、日本人からの相談には日本語で対応します。相手に伝えるための手段の一つに英語があるわけですが、うまく話せなければ書く、ほかのメンバーに助けてもらうなど、〝伝える方法〞を工夫する、その労力を惜しまない人なら、英語が流暢でなくても問題ありません」と言う。では、どんな人ならフィットするのか? 渡邊氏と西川氏は語る。
「シンプルですが、何事も前向きに楽しめる人。そして、高い母国語の力と論理的思考力を有すること。法務に求められるのは、事業部のニーズを理解し、法的な観点から多様な解決策を提案することなので、伝える力と納得してもらえる力が必要。そうした力を元に、事業部や経営をうなずかせるアイデアが次々出せるような方と一緒に働きたいですね」