町田シビック法律事務所は、東京都多摩地区における法的サービスの充実を目指して第一東京弁護士会(一弁)が設立した都市型公設事務所。所属弁護士は、60期前後の若手5名という布陣だ。
「町田は人口が多く、弁護士の需要が高いことが予測されました。しかしそれに対する弁護士数、特に若手弁護士の不足が一弁の問題でした。そこで当事務所は都市型公設としての役割のほか、〝町田を中心とする多摩地区で、若手の独立をサポートするベースキャンプになる〟という役割も担うために3年前に設立されました」
こう話すのは、この事務所の立ち上げリーダーとして尽力する所長の草道倫武弁護士。
寄せられる相談は、クレ・サラが5割、一般民事が3割、刑事が2割ほど。
「扱う案件のうち民事は、周辺企業の倒産や売掛金回収、請負契約のトラブルといった〝ごく普通〟の相談がほとんど。また在留資格や国際結婚・離婚に関する外国人からの相談などもあり、いわゆる〝マチベン〟的な業務が多いと思います」つまり、誰からの紹介でもない〝飛び込み〟の相談がほぼ毎日舞い込むのだという。