Vol.17
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左よりサラ・ハリス外国法事務弁護士、岡田和樹弁護士(27期・パートナー)、エドワード・コール外国法事務弁護士(パ―トナー)、小林信介弁護士(54期)、山川亜紀子弁護士(51期)、中尾雄史弁護士(51期・パートナー)。日本の弁護士はもちろん、海外からも一流の弁護士が所属する。「最大の特徴は尊敬できる外国人のロイヤーが東京オフィスで活躍していること」と岡田弁護士。日本の弁護士も海外オフィスでの経験を有する人材が多く、仕事を通じて各海外オフィスとの強固な人的ネットワークを築いている

左よりサラ・ハリス外国法事務弁護士、岡田和樹弁護士(27期・パートナー)、エドワード・コール外国法事務弁護士(パ―トナー)、小林信介弁護士(54期)、山川亜紀子弁護士(51期)、中尾雄史弁護士(51期・パートナー)。日本の弁護士はもちろん、海外からも一流の弁護士が所属する。「最大の特徴は尊敬できる外国人のロイヤーが東京オフィスで活躍していること」と岡田弁護士。日本の弁護士も海外オフィスでの経験を有する人材が多く、仕事を通じて各海外オフィスとの強固な人的ネットワークを築いている

STYLE OF WORK

#27

フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所

国境を超えた「ワンファーム」としての文化を大切にし 一流の弁護士を育む土壌を持つ世界有数の法律事務所

外資系企業によるM&Aや日本企業の海外進出、国際カルテル案件など世界がフィールド

フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー(以下フレッシュフィールズ)は、世界15カ国27都市に2500人以上の弁護士のグローバル・ネットワークを有する。M&Aに強みを持ち、全世界での扱い高はトップクラスだ。東京オフィスでも取り扱い案件の半数を占め、外資系企業による日本企業を対象としたM&Aだけでなく、多くの日本企業の戦略的な海外進出もサポートしている。紛争・労働案件も柱の一つで、岡田和樹弁護士のような紛争・労働案件のスペシャリストが所属するのも強みだ。

また、同オフィスでは独占禁止法(以下独禁法)分野が顕著に伸びている。日本企業が国際的なカルテルに関与したとして摘発、調査される案件が増加する昨今において、国際カルテルならフレッシュフィールズといわれるほど認知度は高い。同事務所がこうした世界規模の案件に力を発揮できるのはなぜか。

「世界中にあるオフィスが『ワンファーム』としてチームを組み対応に当たっています。ダイムラーとルノー・日産アライアンスとの資本提携を担当した際は、クライアントのダイムラーのために東京・パリ・フランクフルトオフィスで一つのチームを組みました。各国で異なる法律事務所を使うと意思疎通に障害が生じやすいですが、そうした問題が私たちでは発生しません」と中尾雄史弁護士は語る。

  • フレッシュフィールズブルック ハウスデリンガー法律事務所
    入所時の英語力は特に問わないが、ビジネスに求められるハイレベルな英語力を入所後に身に付けていく。香港オフィスから英語のトレーナーが来日し、英語でのプレゼンテーション方法、メールの書き方など定期的なトレーニングを受けることができる
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    「フレッシュフィールズの文化が好きで長くいるという人が多いと思います。私もここで育ち、パートナーになりました」と中尾弁護士(写真右手前)。また、「将来パートナーになれるような優秀な人材を採用し、育成していくようにしています」とコール外国法事務弁護士(写真左奥)は言う
フレッシュフィールズブルック ハウスデリンガー法律事務所
フロア中央部には共有のデータベースPCが設置されている。ナレッジマネジメントが進んでおり、全世界のオフィスからデータベースにアクセスが可能。必要な情報を他国にいながらでも入手することができる

また、データベースでナレッジを共有するなど、各国でインフラ面での共通化が図られている。「オフィスごとの独立採算制ではないこともファーム全体として成果を上げていこうとする意識の一因」と岡田弁護士。各国の弁護士とスムーズに連携できるのが同事務所の最大の特徴だといえるだろう。

そうしたフレッシュフィールズとしての文化の意識付けは、世界各国から一堂に集まって同じ新人研修を受けるなど入所1年目から実践されている。エドワード・コール外国法事務弁護士は、「世界中にオフィスがあるからグローバルな案件を取り扱えるというわけではない。同じ環境で育ち、同じ考えをベースに仕事ができるという信頼関係があり、互いにナレッジを気軽に提供し合える個人レベルでのグローバル化が進んでいるからこそです」と語る。

「東京オフィスでは、日本法に精通していることが先決ですから、日本法を扱う日本人弁護士の教育には注力しています。入所1~2年目は日本法の先輩弁護士と同室で、初歩的なことから先輩に相談、その仕事ぶりを間近で学び、3~4年目までに全分野を経験することで実務力を磨くのです。また留学を見据えて外国人弁護士と同室にし、ビジネス英語を徹底指導することで将来的にグローバルに活躍できるだけの英語力が身に付けられるよう配慮しています」と中尾弁護士。

また、コール外国法事務弁護士も「パートナーが一流の仕事をし、それを見て自分もそうなりたいと若手が思える雰囲気を作っていくことが大切」と言う。岡田弁護士は理想とする人材像について「共にファームの発展に貢献できるチームスピリッツがある人に入ってきてほしい」と語ってくれた。

  • フレッシュフィールズブルック ハウスデリンガー法律事務所
    若手弁護士は外国人弁護士と同室で執務に当たる。密に会話を交わし仕事を進めることで、英語力が向上していく。また所内では、クリスマスパーティーや地域のボランティア活動への参加など、イベント交流も活発で、企画アイデアを提案するメールが日常的に交わされている
  • フレッシュフィールズブルック ハウスデリンガー法律事務所
    すべてのオフィスがガラス張りになっているワークスペース。中の様子がわかるため、遠慮をせずにオフィス内に入りコミュニケーションを図れるよう配慮されている。垣根を作らず、オープンで風通しのよい風土がこうしたオフィス環境にも反映されている
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    「各オフィスでレイアウトやカーペットの色、廊下の感じまで似ています」(岡田弁護士)。各国にあるオフィスは設備環境の面でも共通しているものが多く、出張や出向の際もすぐに実務に入ることができる