Vol.56
HOME法務最前線キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部
  • ご意見・ご感想はこちら
  • 無料 転職支援サービスに今すぐ申し込む
  • 無料メンバー登録 将来のために情報収集をスタート
  • 弁護士や法務の転職・求人情報なら弁護士転職.jp

メンバーは9名で、30代が中心。一方、ダイバーシティ推進の一環で、定年後再雇用の社員も所属する

メンバーは9名で、30代が中心。一方、ダイバーシティ推進の一環で、定年後再雇用の社員も所属する

THE LEGAL DEPARTMENT

#71

キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部

チームワーク×インパクトで社業に貢献。歴史を守り、事業革新を支援する法務

コンプライアンスの徹底・強化を

キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部
同社製品は、国内はもとより海外需要も高い。現地の食文化との融合によって、しょうゆを普及させている

キッコーマン株式会社は海外子会社を含めたグループ約100社の持株会社。法務・コンプライアンス部は、全社の法務を統括する位置づけとなる。同部部長の根岸伸明氏にその業務範囲を聞いた。

「グループ各社に法務・コンプライアンスの専門部署はなく、国内は当部主導で、海外は国際事業本部と連携して、法務業務全般を担っています。1人数社ずつを担当し、各社の法律相談、訴訟を含む紛争解決やコンプライアンスに関する教育研修の講師業務などにあたっています」

契約書の事前チェックに代表される予防法務や、争訟法務のほか、戦略法務の遂行も重要なミッションだ。

キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部
インテリジェント機能を有し、省エネルギー・環境に配慮して建てられた千葉県野田市の本社屋。事務所、大会議室、迎賓施設、国際食文化研究センターなど多機能を備える

「各社の経営陣に対して、株主総会における役員選任議案など、様々な会社法に絡む議案についての提案・意見を法務として行います。組織再編やM&Aも多いので、その際のサポートもします。予防法務とも重なりますが、特に力を入れるのはコンプライアンスの強化。どこの国、どこのグループ企業の事業活動においても、キッコーマンのガバナンスを維持し、全社の意識統一を推進しています。企業倫理委員会の運営、企業倫理ホットライン体制の管理、研修の実施が主な活動です。細かいところでは、行動規範の多言語化に取り組んでいます。日本語・英語のほかに9カ国語で制作するなど、法令の異なる海外子会社でも意識統一を徹底し、食品メーカーとしての責任を全うするべく、様々な取り組みを地道に続けています」

業務のボリュームは国内が多いものの、売り上げの半分以上、営業利益の7割以上が海外子会社からのため、グローバル法務としての施策に注力することも重要とのことだ。

業務遂行の要はチームワーク!

同部のメンバーは、千葉の野田本社とグループ各社をつなぐ立場にある。担当各社に頻繁に出向くので、出張も多い。

「各社からの法律相談については、基本、直接会って状況確認をします。日頃から研修講師業務などを通じて担当先との交流は多いものの、意識的に法務から現場に声がけをするようにしています。また、私たちに求められるのは〝聞く姿勢・聞く力〞だと思いますので、当部独自でカウンセリング研修を行い、ヒアリング力を高める努力もしています」と、根岸氏。

食品業界にインハウスロイヤーがあまりいなかった9年前に入社したのが江夏康晴弁護士。

「1000人規模の人たちにインパクトを与える仕事がしたいと思い、インハウスロイヤーとなりました。もともと〝チームを組んで仕事がしたい〞という志向もあったので、仲間と一緒に大きなことができるという点も魅力でした」

江夏弁護士を採用したのは、当時法務課長だった根岸氏。

「会社法をはじめとした法的専門知識を強化したかったので、社内に弁護士がいたら助かると思って江夏を採用しました。法的知識はもちろん、重視したのは社風になじめるかどうか。彼は、相談しやすい雰囲気を持っていて、コミュニケーション能力も高い。いいチームワークをつくってくれる素質がありました。社内行事も楽しんで参加しますし、今では『江夏弁護士にコンプライアンスの講習に来てほしい』と声がかかるほどの人気です」

組織強化を狙い、「少しずつ増員体制をとっている」と、根岸氏。

「当社は北米、欧州、アジア、台湾、中国と各国に拠点を持っていて、英文契約書を見る機会も増えています。英語力を備えた方であれば、グローバルに活躍できる可能性が広がります。食に興味があり、コミュニケーション力、ヒアリング力、カウンセリング力に長けた、チームワークを大事にできる方を歓迎します」

  • キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部
    海外グループ企業も含め、全社一丸となってコンプライアンス強化に取り組む。同部は、そのための情報発信や研修などを積極的に主導
  • キッコーマン株式会社 法務・コンプライアンス部
    ソフトボールやバレーボール大会など、社内行事も盛りだくさん。写真は2014年の「鍋フェス」の様子。各部が工夫を凝らした自慢の鍋を披露