同部で、契約書のレビュー・作成、法律相談、株主総会関連業務、株式業務、法務教育、薬機法関連業務などに携わる森本亜希氏は、SR(シェアホルダーリレーションズ)も担当している。
「〝ファン株主〞を増やすためのSRに当社は力を入れており、工場見学会など株主優待の企画、株主総会事業映像作成などを行っています。広報など他部署とも連携しながら、法務が中心的役割を果たしてきました。その結果、個人株主数が大幅に増加してきたので、今後はさらに全社的な取り組みが必要になっていくと思います」
同部が関与する業務範囲は実に多様であるため、自発的な知識・技術の習得が推奨される。
「働き方改革の一環で、在宅勤務やサテライトオフィスの活用が始まり、生産性を高めながら総労働時間を大幅に削減することに成功しています。できた時間を、社外での交流や法曹資格を目指すなどの自己研鑽に充てる者も多数。私自身、夜間大学院に通うなど外部の方との交流が増え、知り合った方にいろいろ教わっています」と、加藤氏。
最後に、どのような人材を採用したいのか、同氏に聞いた。
「有資格者やロースクール卒業生を含め、新卒・中途にこだわらず、できるだけ多様な〝人財〞を採用していきたい。そして将来的には、法務部門や関連機能部門に限らず、法的専門性と思考力を持って、主体的に会社経営、事業をリードできる人物に育てていきたい。専門性で勝負するだけではなく、法的なことに詳しい〝ビジネスリーダー〞や、〝ビジネス参謀〞を目指せる方と一緒に働きたいと思います」