Vol.55
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法務本部のメンバーは20名で中途入社者は約半数。国内外の弁護士資格保有者が4名所属している

法務本部のメンバーは20名で中途入社者は約半数。国内外の弁護士資格保有者が4名所属している

THE LEGAL DEPARTMENT

#70

コカ・コーライーストジャパン株式会社 法務本部

複雑なプロジェクトのプランニングから実現まで。創造力と実行力が鍛えられる環境が成長を促進

統合プロジェクトに能動的にかかわる

コカ・コーライーストジャパン株式会社 法務本部
労働安全衛生意識の向上を促す「スマイルと帰ろう!」運動のパネル。ワークライフバランスの促進、職場の安全・衛生管理への取り組みなど、従業員に対する企業の考え方、姿勢が、ひと目でわかる

コカ・コーライーストジャパンは、2013年に関東・東海地域の〝ボトラー〞と呼ぶ製造・販売会社4社の経営統合により発足。15年にも1社(仙台)を事業統合、17年4月にはコカ・コーラウエストとの経営統合を予定する。これにより売上高で世界第3位のコカ・コーラボトラーが誕生することとなり、統合後3年間で200億円規模のシナジー創出を見込む。これらの統合プロジェクトには、法務本部も交渉から統合実現に至るあらゆる段階に深く関与している。仙台のボトラー統合に携わった横井祐子氏は、次のように語ってくれた。

「当社は発足以来、大規模な統合を常に進めてきました。それらのプロジェクトと、製造・販売など業務そのものに対する法的支援や日々の相談対応などを並行して行う環境にあることが特徴です。統合のまっただ中にあるため、様々なルールや仕組みを新たに一からつくり上げることが求められます。〝法律的な正解〞をアドバイスするだけでなく、多くの人たちと協働しながら、その後の実行フェーズにまで深くかかわっていける――まさに事業ダイナミズムを体感できることが、仕事の醍醐味です」

カルチャーが異なる複数の企業を統合したこともあり、法務の役割・重要性の認知度を全社的に高める施策を講じてきた。法務本部長の尾関春子氏は言う。

「社内のイントラネットやニュースレターなどを用いて情報発信することはもちろん、人事、ファイナンス、営業など他部門のリーダー会議に法務本部のメンバーが参加し業務に精通することで、部門が抱える〝課題の芽〞を見つけて法務本部に持ち帰り、解決策や改善策を検討、部門にフィードバックする作業を継続しています。法務へ気軽に相談してもらうためには、まず自分たちの〝顔〞を知ってもらい、法務がどんな場面でかかわる必要性や意義があるか、事例を積み重ねて各部門に理解浸透させていく取り組みが必須です。フットワーク軽く動けて、法的知識とチームワークを生かし、新しいものをつくっていくこの仕事に、やりがいを見いだせるメンバーを集めています」

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    法務本部では、「リーガルオールハンズ」という会議を定期的に開催。他部門から講師を呼び業務を学んだり、外部研修内容の共有や、労働法、独占禁止法、下請法、景品表示法などの知識を部内の他チームと共有する機会としている
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    取締役でもある尾関氏。横井氏は「尾関さんは、法務に必要な、直観的な察知力に長け、いくつもの案件を同時に抱えていてもまったく注意力が落ちません。また、直属のメンバーだけでなく法務本部全体へ目配りができる上司です」と語る。尾関氏の執務室は法務本部の一角にあり、メンバーが気軽に相談できるそう。インハウスロイヤーで取締役――女性メンバーにとっても最高のロールモデルだ

事業拡大をけん引する

コカ・コーライーストジャパン株式会社 法務本部
「業務終了後は速やかに帰りましょう」と書かれたステッカーが入り口に。定時退社を促す放送もオフィスに流れる。

法務本部は現在、倫理・コンプライアンス、営業部門担当、製造配送部門担当、管理部門担当、株式・取締役会等を担当する5チームで構成されている。

「上下関係が厳しくなく、アットホーム。自分の功績だけを追い求めるのではなく、他者を助けて一緒に成果を上げていこうというマインドのメンバーばかりです」と横井氏。

同社は、18年末をゴールに「成長に向けたОne+ロードマップ」というアクションプランを走らせてきた。「新しいビジネスモデルを明確化し展開する/新しいビジネスモデルの質の向上と最適化」を終え、今年以降は「世界の有力なボトラーと肩を並べる〝グローバルボトラー〞の水準に近づく/世界で通用するワールドクラスの日本のボトラーになる」ことが目標だ。

「法務本部も当然、これらの目標を達成するための重要な役割を担います。倫理・コンプライアンスの啓蒙・強化は大きな柱の一つ。企業規模が拡大するほど、〝一企業市民〞として社会から尊敬される企業であるために、私たちが果たすべき役割も大きくなるはずです。その役割をきちんと担うことを使命として、法務が〝組織をひっぱっていく存在〞でもありたいと考えます」と、尾関氏。

今後も大きな変革・拡大が続く同社。法務に携わるメンバーにとって、〝実行力〞を鍛えられる機会が多く訪れることは間違いないだろう。

  • コカ・コーライーストジャパン株式会社 法務本部
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    世界のコカ・コーラ社の関係者と協働し、またグローバル水準で働けるよう、社員の英語教育に力を入れている。ネイティブの英会話講師による社内英会話教室「ACE(Absolute Commitment to English)」はサポートの一例。就業時間内(9:00~17:45)に、各自予約してオフィス内で受講できる