一方で、新規クライアントへの戦略的なアプローチも積極的に試みている。まだまだリーガルサービスが社会全体に行き届いているとは言えない現状がある中、「どう利用していいかわからない方々により利用してもらえるように」という思いからだ。まずは立地へのこだわり。アクセスの良いハイセンスなレジデンスを選んだのも、信頼性を考慮してのこと。良質なクライアント層を獲得するという点でも効果がある。
インターネットの有効活用も同事務所の特筆すべき点だ。「弁護士も極論すればサービス業ですから、クライアントが何を求めていて、自分は何が提供できるのかということを常に考えています。自分から情報を発信していくことは、大事ではないでしょうか。ホームページなどを通じて、事務所の場所、リーガルサービスの内容、費用などを明確にアナウンスしています」。インターネットを通じた集客効果も表れてきている。さらに今後は、PCからモバイルへ移行することも予想。「その時代に合わせて、クライアントがどのようにアクセスしてくるかを考え、その場所に情報を置いていくべきだと感じています」
若く、感覚の鋭い経営者ならではのアイデア、戦略性と時代の流れをとらえる姿勢に満ちた新進気鋭の事務所なのである。
今後、弁護士の数も増やしていく予定ということで、展望を伺ってみた。「規模にこだわるのではなく、目の届く範囲で納得できるクオリティの仕事をしながら着実に事務所をつくっていきたい。なぜ弁護士になりたかったか、どういう仕事がしたかったかを忘れずに、事務所の方向性を考えていきたいと思っています」