専門家、総合化、国際化を促進。各法律分野の専門家と高度な知識、経験を有する多くの弁理士が所属

設立以来一貫して、新しい時代に求められる法律事務所、弁護士像を追求し、斬新かつ意欲的な挑戦を続けてきたTMI総合法律事務所。各法律分野の専門家に加え、高度な知識、経験を有した多くの弁理士が所属していることも同事務所の大きな特徴のひとつである。
「弁護士、弁理士、スタッフの専門性と総合力がうまくミックスされて相乗効果を生んでいます。世界の大手法律事務所との対等な共同事業、上海オフィスの設立、クライアント企業への在籍出向や外部人材の受け入れといった人事交流などを、組織的に手がけたのもTMIが日本初ではないでしょうか。案件の国際化と複雑化が進む時代の先を読みながら、常にクライアントから選ばれる総合法律事務所の姿を追求しています」と語るのは、M&A関連の案件で豊富な実績を持つ淵邊善彦パートナー弁護士(41期)だ。
同事務所は2003年に虎ノ門から六本木ヒルズ森タワーに移転。現在は23、24階のフロアに弁護士178名、弁理士53名、それに秘書・パラリーガルなどを加え総勢約460名が所属する。

「話題性のある場所ですから、オフィスのデザインも従来の法律事務所のような重々しさを排除して、クライアントやスタッフのアクセスモチベーションを高められる工夫を施しました。フロアはなるべく壁で仕切らず、所員が一目で全体を見渡せて一体感を得られるよう、明るく開放的なレイアウトに。専門領域は大きく4つのプラクティスグループと中国法グループに分けられていますが、案件ごとに最適なチームを編成。所内における人事交流も盛んに行われているので、領域の垣根を感じることはないですね。外国法共同事業を行っている提携外国法律事務所がフロア内にありますが、ここにも仕切りは置かず緊密な関係を大切にしています」
アソシエイトと対話がしやすい環境がお気に入りという、山口芳泰パートナー弁護士(43期)は移転当時の様子をこう語る。

「レイアウトが確定するまでに500枚以上の図面が用意されたという、逸話まであるんですよ。アソシエイトの執務スペースは個々にパーティションで区切られていますが、オープンとクローズのバランスが考え抜かれた緻密な設計。声をかけるタイミングが図りやすく、メンバー同士のコミュニケーションも活発に行われています」
さらにもうひとつ、同事務所のオフィス環境を語るうえで忘れてはならないのが六本木という立地だろう。主にエンタテインメントビジネスにおける知的財産を扱う升本喜郎パートナー弁護士(45期)は、六本木の良さをこう語ってくれた。
「近くには美術館、ライブラリー、映画館などもあり、文化を身近に感じることができます。そして、創造性に富んだ空間に集まる人たちもまた、日々の仕事に活力を与えてくれます」
そんなTMI総合法律事務所は今後どのような発展を遂げていくのだろうか。
「TMIらしさをつくっている一番の要素は人材です。これからも一体感の醸成を怠らず、専門化、総合化、国際化をさらに進め、世界から認められる総合法律事務所として成長していきたいですね」(淵邊氏)
-
知財法・独禁法に詳しい鳥海弁護士の執務室。M&Aに関する独禁法のガイドラインについて相談しているのは、アソシエイトの上野さやか弁護士(60期・写真中央)と岡田誠弁護士(54期・右) -
英国企業とのM&A案件に関する打ち合わせ会議。知的財産がポイントとなるため、弁理士2名がチームに加わった。右列手前が淵邊弁護士、右奥が土屋徹雄弁理士。左列手前から、アーロン・ペイシャンスイギリス法弁護士、江口弁理士、IT業界・ライセンス実務に詳しい水越弁護士 -
事務所創設以来継続している、毎週月曜日の全体朝礼は朝9時半から。弁護士・弁理士、スタッフの各1名が好きなテーマでスピーチをしたり、情報交換を行う